もんちっち劇場






4/20 (金)



 バーチャルYouTuberキズナアイのゲーム実況動画を英訳文表示しながら、実際の言葉と英訳を見比べるのが楽しい(ちなみに輝夜月の動画は日本語の自動表示の方がクッソ面白い)。

 マリオカートの実況動画の時に、「雑魚どもが!」と言ってた言葉がどうなるのかなと思って確認してみると、英語表現だと「Small fly!」・・・、つまり「小バエ共め!」になるのだと知って興味深かったナリ。

 日本語のザコという言葉もかなりキツイと思ってたけど、やっぱり外国の悪口は凄まじいね、小バエ…。

 今度クイーンにでも「この小バエどもが!」とでも言わせてみようかしら(´∀`)。

 他にも、前走ってるキノピコに「死すべし!」とか言ってたけど、英語では「消え去れ!」と訳されてましたな。やっぱりこれも日本語もキツイのに、英訳の方が輪を掛けてキツイ。

 というか、あのポンコツAIこと、キズナアイ。イメージや声と裏腹に、時折もの凄く口汚いんよね。

 そこがイイ。

 一方、首絞めハム太郎こと、輝夜月はイメージ通りの煽りキャラである。

 そこがイイ。






前回の栄冠で登場した13期生の3人のチームメイトがこちら。



木谷隆 (きたに たかし)

卒業時の身長・体重  177センチ 71キロ




東京から入学してきた県外組の一人。ポジションはサード。

8期生の三嶋が憧れの選手で、美羽高校への進学を強く熱望してやって来た。

長打力は無いものの、ミートや守備がうまく、中学時代は関東でトップクラスの選手として注目されており、

中学の全国大会では猫塚兄弟の学校とベスト8で対戦して敗れている。

2年生の秋の大会には、レギュラーでチームの躍進を支えていたが、

練習中にアキレス健を痛め、そこからプレーに精彩を欠くようになり、1学年下の村井(のちの第14期生キャプテン)にレギュラーを奪われてしまう。

ポジションは失ったものの、春のセンバツは代打で勝負強い打撃を発揮し貢献。

3年目夏の最後の大会は再びサードのポジションを取り返した。

卒業後は大学に進学してプロ入りを目指したが、自分の実力の限界を感じ百貨店に就職した。





富田信兵 (とみた しんぺい)

卒業時の身長・体重  184センチ 80キロ




ソフトモヒカンの明るいキャラクターで、チームのムードメーカー。

ポジションはファースト。筋骨隆々で、頭で考えるより直感的にガムシャラにプレーするスタイルで、4期生の横溝に似たタイプ。

長打力はあるが、三振も多い、ブンブン丸である。

そして、第9期生の徳江に続いて「部室にエロ本を持ち込んだ男 第2号」。

正確には、こちらは部室ではなく、寮の部屋に隠してたのを見つかった。

美咲監督の知る所となり、呼び出しがかかったため、危うく1号の徳江同様に彼も占い師ルートを歩むところだったが、

同部屋の朝陽が「すみません、僕も一緒に見たので同罪です。」と名乗り出た。

朝陽の性質が弟の夕陽と共に「アセクシャル(無性愛者=他人に恋愛感情や性的感情を抱かない人)」であり、

「コイツ下手な嘘付きやがって。」と美咲は心中思いつつも、富田を救いたい朝陽の気持ちを立てることにしたため、

エロ本の焼却だけで許してもらえる事になった。

もちろん「命拾いしたな。朝陽に感謝しろよ。」としっかり美咲に脅され肝を冷やしたのは言うまでもなく、

それ以来朝陽の事を「女神さま」(※もちろん朝陽は男であるが、女神のように慈悲深いという意味)と崇めるようになった。

卒業後はなんとプロレスラーに転向している。





安坂正志 (やさか まさし)

卒業時の身長・体重  173センチ 66キロ




美羽高校が誇るラッキーボーイ。ポジションはライト。

どういうわけかランナーが溜まった場面に異常に強く、

普段の打率はそれほどでもないのに、3年春のセンバツ、3年夏の大会両方で満塁ホームランを記録している。

体格はあまり恵まれておらず、やや小柄だが、身体は中々に頑丈であり、

猛練習でも潰れないタフさを持ち合わせていたため、高校3年間でメキメキ力を付けてきた。

夕陽と寮が同部屋だったため、夕陽の自主練メニューに必死でついて行ったのが頑丈な身体を得るのに繋がったと見られる。

高校卒業時のドラフトには指名されなかったが、

大学、社会人を経て、東京ヤクルトスワローズに6位指名されることになった。





さて3人トリオの未来の話を語ったが、話は遡って尾藤里緒が3年生、猫塚兄弟が1年生の秋のこと。

毎年11月に行われる文化祭。

クラスごとの出し物や模擬店などが並ぶ中、各部活動ごとの出店活動もヒートアップする通称「美羽祭」が行われた。

特にしのぎを削るのは、永遠のライバルともいえる「野球部」VS「サッカー部」の仁義なき戦いである。

美咲 :「いつから、ウチの野球部とサッカー部はこんなに仲悪くなったんだろうな。」

真壁寮母 :「寮が出来てからだわね。寮の部屋の取り合いで2大勢力の野球部とサッカー部が揉めるようになっちゃってね。」

美咲 :「文化祭で成績良かった方が、日当たりのいい部屋取れるわけか。」

真壁寮母 :「それもあるけど、もう何というかお互い意地になっちゃってんのよ。今や美羽の伝統だわ。」




水越雨京(第12期生キャプテン): 「いいか、絶対にサッカー部だけには負けるな!!

大丈夫だ、今年は3年の里緒先輩たちのおかげでオレ達野球部の知名度はすこぶる高い!

圧倒的に有利な立場で戦えるはずだ!絶対勝つぞ!!」


激を飛ばす水越新キャプテンだったが、一抹の不安を抱えていた。


実はこの年のサッカー部はイケメンぞろいであり、しかもそれを前面に押し出して「執事喫茶」なるものをやり出したのである。

一方の野球部は12期生の東、13期生の富田ら、「悪ノリが大好きなムードメーカー」達が面白がって「女装喫茶」やろう、などと言い出してしまったため、

屈強な野球部員達が総出でスカート履いて接客するという地獄絵図のような店をやることになってしまったのである。



東 :「いやー、まさかサッカー部が執事でくるとはな。喫茶店でモロ被りだ。向こうはイケメン、こっちはキワモノ。相性最悪だな。」

富田 :「猫塚の女装見て楽しもうと思ったんスけど、裏目に出ましたね。」

水越 :「だから、ウチはお化け屋敷にしようと言ったのにー!!」



不利なのはそれだけは無かった、よりによって料理を作ると言い出したのが

以前紹介した12期生女子マネージャーの長南理恵である。

彼女の趣味は、「訳の分からん創作料理を作って手当たり次第人に食わせる」という、鬼畜趣味。

みんなもちろん反対したが、一度やると決めたらテコでも動かない理恵の決心が鈍ることは無かった。



稲垣(12期生) :「これはもうダメかもわからんね。」

木谷 :「接客はモンスター、料理は産業廃棄物。どうやって勝つんですか。」

水越 :「よ、弱音を吐くんじゃない!とにかく客は足で稼ぐんだ!頼んだぞみんな!」

どう考えても、こんな魔境にわざわざ客側から来てくれるとは思えないので、半額クーポン配り作戦に出た。



水越 :「お前たちが頼りだ!朝陽、夕陽!!」

衣装は、芸能界にも顔の利く水越と、長南マネージャーのツテで特注のアンミラ風ウェイトレスを野球部サイズに仕立ててもらった。

とはいえ所詮女装、着こなせたのは中性顔の猫塚兄弟のみ。あとはやはりキワモノ状態になってしまっている。

理恵 :「だーいじょうぶですわぁ〜。身体が大きいだけで、ふたりともどこからどう見ても女の子ですわよ〜。」

木谷 :「ビックリするぐらい違和感ないな…。」

富田 :「朝陽、オレと付き合ってくれ!」

東 :「夕陽、結婚しよう!」

水越 :「そういう気持ち悪い冗談はいいから!!」

富田 :「オレは結構マジっすよ!?」

水越 :「なお悪いわ!!」

朝陽 :「では、頑張って客引きに行ってきます!!いっぱい連れてきますよ!!」

夕陽 :「……
(人と喋るのは)苦手だけど、……クーポン配るぐらいなら……。」

水越 :「他のみんなも頑張って客を引っ張ってきてくれ。サッカー部は凄い勢いで女子を呼びこんでるらしいぞ。」

といっても、あとは化け物ばかり。アテにしてた長南マネージャーは料理担当になってしまっているし、

水越も店長として基本的に店舗待機である。

??? :「フフフ、苦戦してるようだねぇ。」

水越 :「はっ!?こ、この声は!!」

??? :「あたしが力を貸してやろう!!」






でろりらりーん



里緒 :「引退した立場だが、野球部には違いない!

この野球の神である尾藤里緒様が客引きに行ってやんよ!!」


どうやら、自前でメイド服を借りてきたらしい。

水越 :「(に、似合わない……!!)」

東 :「(うわ、キッツ。)」

猫塚兄弟を除く全員が笑いを堪えている。

猫塚兄弟は引退した里緒先輩と久しぶりに会えて無邪気に嬉しそうだ。

里緒 :「勝負だ猫塚兄弟!お前らとあたしと、どっちが多く引き連れてくるか!」

夕陽 :「え……?」

水越 :「先輩先輩!敵はサッカー部ですよ!?」

里緒:「そんなのどうでもいいんだよ!あたしはコイツらに勝ちたいの!!」

朝陽 :「さすが先輩。僕たちが競い合って頑張れば、サッカー部に勝てるかもしれないですね!」


水越 :「あ、そういう事になるのか…。」


里緒 :「さすが朝陽は話が分かるな!よっしゃ!あたしは北館中心に回ってくるぜ!!」






北館。

里緒 :「オラーっ!そこの1年坊主!!」

1年男子 :「ひいい!!なんスか!?なんなんスか!?」

里緒 :「視聴覚室で野球部の店やってるから来てぇ〜んvうっふん」


取ってつけたような色仕掛け。

1年男子 :「うわあ・・・(気色わるっ)。」

里緒 :「このクーポンで半額になるからさぁ。」

1年男子 :「はァ…。ちょ…っ、こ、このクーポンのキスマークは…?」

里緒 :「嬉しいだろ、この神・里緒サマ直々のキスマーク付きだぞ。

あたしが連れてきた客の証明だ。思春期の坊やには、まさにお宝だな!

12月のドラフトでは時の人になってるであろう、尾藤里緒様のプレミア付きキスマークだぞぉ!

って、おい!何だその汚いモノを持つような持ち方は!!」


1年男子 :「マジ勘弁して下さい!何でもしますから!!(泣)」←土下座

里緒 :「なんでそんな反応やねん(♯゜Д゜)!!

いーか!それ持って絶対に視聴覚室行くんだぞ!キスマーク付きクーポンはあたしが配ったヤツだって分かるんだから!

配った数と来た人数合わなかったら、あとで酷いからな!お前のツラ覚えたからな!」


1年男子 :「ひぃ〜ん!(泣)」



里緒 :「コレで5人か。……なんか、急に人が少なくなったな…。おかしいな…。」


ツイッターなどで、「北館で冥土服に身を包んだメスゴリラが手当たり次第に男子の尻子玉抜いて回ってる」と拡散され

みんな北館から逃げ出してしまったのだった。



里緒 :「クソっ、誰もいないんじゃしょうがない。猫塚の様子でも見てくるか…。

まっ、あたしでさえ苦労してるんだ、あいつらも途方に暮れてるだろうけどな。」



南館。

里緒 :「あ、居た居た。おーい、調子はど…」





朝陽 :「やった〜!思いのほか早くクーポン全部配れたぁ!みんなのおかげだよ〜!!」

夕陽 :「…みんな……ありがとう……。」

男子生徒A :「いやいや。気にすんなってー。

男子生徒B :「そーそー。困った時はお互い様よ。」


里緒が目にしたもの、それは何やら微妙に鼻の下伸ばした男子生徒たち50人ほどをゾロゾロと引きつれた猫塚兄弟が

視聴覚室に凱旋するところだった。

男子生徒C :「それにしてもメッチャ似合ってるなぁ。最初うちにこんな女子いたっけ?って思ったよー。」

男子生徒D :「正直ちょっとドキっとしたよな。」

朝陽 :「みんな上手なんだからなぁ、もー!」

男子生徒E :「いやいや、ホントホント!マジで女だったら声かけるレベル!」

夕陽 :「…恥ずかしい……。」

男子生徒F :「うおーっ、ゆうちゃん可愛いよ、ゆうちゃん!」

里緒 :「………………。

駄目だ。この学校ホモしかいねぇ。」




この大量動員で野球部が逆転した。

なお、理恵がやっぱり変なものを入れたのか、何人か食あたりが発生した模様。

結果として、この年の野球部 VS サッカー部は痛み分けとなった。



美咲 :「オレも客として協力してやろうかと思ったけど、理恵が作ってるって聞いたからやめた。

何を食わされるか分からん。」





ここまでの過去ログ

第 1回  2016年 8月10日

第 2回  2017年 3月14日

第 3回  2017年 3月20日

第 4回  2017年 4月21日

第 5回  2017年 4月22日

第 6回  2017年 5月18日

第 7回  2017年 6月10日

第 8回  2017年 7月11日

第 9回  2017年 8月 9日

第10回  2017年 8月29日

第11回  2017年11月15日

第12回  2018年 2月 5日



 13期生編はあと2回続く予定。


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