もんちっち劇場






6/10 (土)



 スキャナの電源が全然入ってくれなくて物凄く焦った…!

 スキャナ壊れたら、マジで何にもできなくなっちゃうからね!!

 定期的に電源入れておかないとホントに死ぬかもしれんなぁ。

 うさポンから感想カキコを良く頂いて心底感激してる栄冠ナインですが、先日しんちゃんからも楽しみにしてると言ってもらえて勇気が湧きました。

 ユウキさんも見て下さってるようなので、少なくとも3人の人には見てもらえてるという事で、安心して更新できますありがとうございます(´∀`)。




今回は美羽高校野球部・栄冠ナイン10期生である。





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羽田 蛍 (はだ ほたる)

卒業時の身長・体重  186センチ 77キロ



第10期生。「チャラッガー」の愛称で呼ばれる。チャラいスラッガーという意味である。

普段からチャラい言動、必要以上にオシャレを気にしたり、変なポーズを取ったりと、特に年配層から眉をひそめられがちな彼であるが、

野球に対しては実に真摯で、人前ではおどけながらも、陰では物凄く練習している。

といっても、本人に言わせれば、

「いや〜、単に野球が好きなんで。

好きなことばっかやってるだけってゆーか?何も偉くないっスよね。

あ、でも褒めてくれるんスか?オレ、凄いっスか?ひょっとして何かご褒美貰えちゃったりします?

それだったら最近メッチャ欲しい香水があtt(以下略)」


……まあ、とにかく頑張り屋さんではある。



入部したての時、一緒に入部した内村利三(後述)がゴールデンルーキーとして、やたら注目を浴びていたが、

当時3年生キャプテンの三嶋歩(8期生)は、羽田の打撃センスの方に目を付けた。

(ちなみに、全く別の理由で当時2年生エースだった宇都宮繁(9期生)も羽田に熱視線を送っていたが、ここでは割愛する)

三嶋が引退するまでの半年間徹底的に打撃の指導を叩きこんでもらい、

2年生で外野のレギュラーを獲得、3年生になる頃には完全に才能が開花して、4番打者を任されるようになり、プロからも注目されるようになる。

ちなみにプロスカウトやマスコミからは、三嶋の「東海の怪物」の異名になぞらえて、その後継者「東海の怪童」とベタ褒めされていたが、

「なんかこそばゆい。チャラッガーの方がいいっス。」とマイペースを崩さなかった。



第10期生の最上級生時チームの戦績としては、

春の選抜で、3回戦まで勝ち抜くと、

夏の甲子園大会では、準決勝まで勝ち残りベスト4に輝いた。

とにかく、羽田を中心とした美羽打線が打ちまくり、

後述する、高久、片野の2人に、2年生エース尾藤を加えた3本柱が相手打線をねじふせ、

投打ともにガッチリかみ合った強さを発揮して、強豪・美羽高校の名を轟かせるに至った。

この頃になると、地区予選はたいてい突破できるようになり、

美羽高校は、甲子園大会の常連校として全国的にも知られるようになってきた。



ドラフトでは、読売ジャイアンツが単独で1位指名。

美咲のリアクションは…めんどくさいので省略。

何か騒いでる美咲監督を尻目に、

「ジャイアンツっスか!?超嬉しいっス、めっちゃ全国区じゃないスか!!女子アナと結婚できますかね!?」と大はしゃぎだった。

ジャイアンツには、あの宇都宮先輩も待ってるんだが、今は淡い夢に浸らせておこう。











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高久 秋奈 (たかく あきな)

卒業時の身長・体重  176センチ 78キロ



第10期生のエースピッチャー。

女の子のような名前をしているが、男の娘…もとい、れっきとした男性である。

一見ボーっとしてる風貌だが、実際普段は電源が切れてるのかと思う程意識が飛んでるものの、野球をやってる時だけは物凄い集中力を発揮する。

つまり、オンとオフが非常に激しいタイプである。

その野球における集中力の高さたるや、本来難しいはずの低めへのコントロールが抜群であること、

速球と変化球を全く同じフォームから投げ込み打者を幻惑すること、

万一のコントロールミスをした時も、とっさに指を引っ掛けることでボール球にし、ど真ん中失投を防ぐなど、

様々な特殊能力に反映されている。

150キロを超える速球、多彩な変化球、集中力の高さなどが高く評価され、

東北楽天ゴールデンイーグルスからドラフト1位で指名された。





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片野 優 (かたの ゆう)

卒業時の身長・体重  165センチ 58キロ



第10期生のリリーフエース。実はその正体は江戸時代から生きているキツネの妖怪である。

野球に興味を持ち、人間の子供に化けて美羽高校に入学、野球部に入部した。

ところが、初日から野球部の練習が想像以上にハードで付いていけず、

妖力で封じ込めていた耳や尻尾が飛び出してしまい、いきなり正体がバレてしまう。

落ち込んで野球部を去ろうとしたが、美咲監督は

「構わねー構わねー!キツネだろーが妖怪だろーが外国人だろーが本当は女だろーが、そんなクソ小せえ事気にすんな。

野球がやりたくて来てくれたんだろ?好きなだけやればいいじゃねーか!誰に遠慮することがある?

心配すんな、オレ達が守ってやるし、何かあったら監督が責任を取れば済むこった。」
と全面協力したため

感涙して念願の高校球児になることが出来た。



多才な変化球を武器とするが、実は妖術で変化させている。

本当は好きなだけグネグネ曲げることが出来るのだが、キャッチャーが捕れなければ何の意味もないため(※振り逃げされまくって負ける)、

スタミナとの相談もあって、結局良識の範囲内でしか曲げることはできない。

あと精一杯投げてはいるが、最高球速は141キロと平凡な数値。その弱点を変化球でカバーする軟投派ピッチャーである。



夢のような3年間を終え、山に帰るつもりだった片野にとんでもない吉報が舞い込む。

ドラフト3位で、福岡ソフトバンクホークスから指名を受けたのである。

今度はプロの舞台で、大好きな野球ができる!

まずはソフトバンクの監督に理解して貰わないといかんけどな。







内村 利三 (うちむら としぞう)

卒業時の身長・体重  181センチ 78キロ



美咲の高校時代のチームメイトで、神田の子分だった宮本四郎の後輩。

中学野球では、レギュラーの一人として全国大会優勝を経験している。

美咲は、宮本から「来年すげえ逸材が、お前んとこの野球部に入るからよ!楽しみにしてろよな!!」と連絡を受けたのだが、

なるほど、内村は宮本が自慢する通り、走功守すべてにおいて非常に高いレベルを兼ね備えている逸材だった。



周囲からもゴールデンルーキーとして将来を嘱望され、実際2年生でレギュラーを勝ち取ると、

チームの主力として3年夏の甲子園ベスト4にまで、しっかり貢献した。



しかし、美咲監督からの評価はそこまで高くなく、最後の大会の4番打者は羽田蛍に任せることにした。

当人は不満で、美咲に当然喰ってかかったが、

「だったら打率、本塁打、打点で羽田に勝ってみろ。

どれか一つでも羽田を上回ったら、オレの目が節穴だったと認めてやる。」と返される。

終わってみれば、全てにおいて羽田に勝つことはできず、美咲の慧眼が証明される結果となった。



内村は確かに高い素質を持ち、決して練習もサボったりするタイプではなかったのだが、

言われた事だけしかやらないマニュアル型人間だったのである。



つまり、野球の練習も練習時間は一応真面目にやるが、その後の自主練習などはしないし、

食事や体調管理などにもさして気を使わなかった。要するにプロを目指すには「甘かった」のである。



その事は美咲も懸念して再三注意をしていたのだが、精神的な甘さは取り除けなかった。

何しろ、素質がなまじあるばかりに、それでも結果が出てしまうのだ。

今のやり方で上手くいかなかったのなら、自分なりに反省もしてスタイルも改められたかもしれないが、

それなりの結果が出ているため、本人に危機意識が目覚めてこなかった。

3年生の夏、陰で猛練習をしてメキメキ力を付けてきた羽田に力関係で逆転され、4番の座を奪われると彼の天狗の鼻はポッキリと折れたが

そこから巻き返すにはもう残り時間が無かったのである。

監督としても彼の将来のため、もっと厳しく追い込んであげたかったが、

後述する石元保の事もあって手が回り切らなかったのも彼の不運だった。



それでも当人はプロに入れるものと楽観的に構えていたが、やはりプロのスカウトの目は厳しく

伸び代がない、プロでは通用しないという評価のもと、12球団すべてから指名無しという冷酷な現実が待っていた。

ショックは大きく無気力状態に陥って一時的にフリーターになってしまう。



しかし日にちが経って徐々に立ち直る。

「今になって監督に言われた言葉ひとつひとつの意味が分かった。

もう一度やり直したい。高校時代は取り戻せないけど、まだ終わりじゃない。

立派になって監督のおかげでココまで来れました、と報告したい!」


思い切ってアメリカの独立リーグに挑戦しメジャーリーガーを目指しているとの事。

日本プロ野球じゃなくて、さらに上のメジャーを目指す所はさすが自信家の内村らしい。





小林 英作 (こばやし えいさく)

卒業時の身長・体重  173センチ 69キロ



第10期生キャプテン。

責任感が強く、チームのみんなから慕われており、特に後輩の尾藤などからは、よくちょっかいを掛けられていた。

熱血タイプで情に厚く、片野の正体やら、石の体調やら、いろんなところに気配りの出来る良いキャプテンである。

ところが、

尾藤曰く「もう少しイケメンだったらモテそうなんだけどな、惜しいね。」

プロのスカウト曰く「実力はあるんだが、もう少し最後の大会で打ってくれていればね…、惜しいね。」

美咲監督曰く「何だお前、テストせっかく答合ってるのに解答欄ズレて補習じゃねーか、惜しいな。」

と、とことんツイてなかった。

スカウトも言っているが、良いものを持っているのに、本番で上手くいかなかったりして惜しくも失敗する、というタイプで

ドラフトからも指名候補に名前は挙げられながらも、結局全球団が見送ってしまった。

良いものを持っているのに毎回惜しくも涙を飲む…、本当に不運な男である。



卒業後は、社会人野球部に進む。

ところが、その就職先の企業で、とても器量良しの女性と運命的な出会いをして、めでたくゴールイン。

ツイてなかった男は、紆余曲折を経て、最愛の女性と結ばれ、社会人野球で大好きな野球を嗜み、家庭も仕事も順風満帆に。

不運と惜敗を重ねても決して腐らなかった男は、遂に大きな勝利を手にしたのだった。





石 元保 (せき もとやす)

卒業時の身長・体重  166センチ 53キロ



なんかフルネームを見ると、まるで中国の武将名みたいだが、日本人である(笑)。

全教え子の中で、最も美咲の手を焼かせた問題児。



問題児と言っても非行というわけではない。身体がとにかく弱かったのである。

生まれつき病弱だったが、野球が好きでずっと野球部に所属してきた。

中学まではずっと控え選手で球拾いばかりやってきたが、それでも野球が好きで高校でも野球部を志望した。



美羽高校は明るい雰囲気とは裏腹に練習は相当ハードで、先述の片野も初日にリタイアしてキツネであることがバレたが、

この石も練習について行けずブっ倒れている。

3年間練習についていくのがやっとという健康状態で、相当別メニュー作りで美咲の頭を悩ませた。



ちなみに3年間で、美咲が発言した台詞として

「お前マジで大丈夫か?苦しかったら無理しなくていいからな。」・・・・・・326回

「水はちゃんと飲めよ。でも、飲み過ぎはダメだぞ。」・・・・・・74回

「お前ら、石の様子ちゃんと見ててくれ。」・・・・・・116回

「まーた石が咳してんな。」(最上級冷気魔法)「…違う!偶然だ!今のはシャレじゃない!!」・・・・・・1回

「ちゃんとメシ食えてるか?」・・・・・・189回

「ゆっくりでいいぞ。自分のペースでやれ。そのかわり時間かかっても良いから全部やるんだ。」・・・・・・253回

「いちいち申し訳なさそうなツラすんな。誰も気にしてねーから。」・・・・・・144回

「あれ、石、休み?」・・・・・・33回

「だから、退部届は受けつけねーっつってんだろ!ホントに嫌気がさしたら持って来い!」・・・・・・23回

「はっくしょん。」・・・・・・46回

「やっべ!保健室!いや、もう救急車呼べ!!」・・・・・・11回
 ←実際に救急車来たのは5回



……お疲れさまです、マジで(汗)。

恐らく、この世で最も多く美咲から優しい言葉をかけてもらった人物とみて間違いない。



ちなみに、前回登場の自称忍者・本杉鷹丸(9期生)が

「これは我が風魔の里に伝わる秘伝の丸薬じゃ。毎朝飲むとよいぞ。」

と、何やら怪しげな薬を処方してから、不思議と練習にある程度ついて行けるようになったらしい。

鷹丸、その薬、量産しろ。工芸やめろ。薬剤師になれ。



中学までと違って、このチームでは病弱だからと邪魔者扱いされることなく、

周囲が徹底してサポートしてくれたおかげで、秘めていた打撃の才能も開花し、

打率、打点の2部門で羽田に次ぐ2番目の成績を残し、チームの躍進に貢献した。



さすがに体力的不安からプロ野球への声はかからず(本人もプロ願望は無かった)、大学進学。

大学でも野球部を選んだが、今度は優しい監督ではなかったため2週間で退部させられたらしい(ノ∀`)アチャー。

でも、高校の3年間は彼にとっては何よりも大切な宝物である。











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