もんちっち劇場






7/11 (火)



 栄冠ナインも10期生まで紹介したので今回は箸休め回として、マネージャー特集回です。

 それから、そもそもこの企画もっとサラッと選手作ったヤツ紹介して終わるだけのつもりだったんですよ。

 なのであんまり見どころの無かった序盤の第1期生・第2期生及び前監督からの引き継ぎに関する部分を綺麗に飛ばしてスタートしてきたんですが

 想像以上に本格的な企画になってきたので、このあたりもしっかり押さえようと思いまして。

 よって、今回はぱーげー本編の時代から栄冠ナインの時代へのつながりも含めて紹介していきたいと思います。



 この企画はそもそもなんなのか。

 霧野美咲の将来はドラゴンズ入りして活躍するドラゴンズルートと、プロ入りせず高校野球の監督になるキリカンルートの2種類想定しています。

 これはそのうち高校野球の監督になった場合の未来を、パワプロ2016の栄冠ナインのプレーと絡めて作ってみるという企画です。

 だから久しぶりにこのサイト見た人は、え、美咲年取って監督になってんの?次世代に移ったの?とか誤解するかもしれませんが、これは単に未来を覗いてるだけで、相変わらず現時点の美咲は高校球児として明彦・神田・順平を引き連れて今日も美羽高のグラウンドを走っていますよ。





まず最初に時代関係を把握しやすくなるよう、監督と3年生キャプテンの対応表を用意してみました。

監督名と○期生がズレてるように思うかもしれませんが、これは3年間在籍するから2年ズレるわけです。

つまり下の表で見ると、前任監督から美咲が引き継いだときは、

岡村辰巳世代(3年生)、角田康明世代(2年生)、そして新島真悟世代(1年生)の3学年でチームが構成されてるわけですが、

美咲監督になってから入部してきたのは1年生の新島君の世代からになるので、ここが美咲監督にとっての第1期生になるわけです。

上級生たちは前任監督の世代の入部者なので前任期生として扱っています。

というわけで、ぱーげースタート時(美咲が高校2年時)から、美咲の育てた第15期生の3年時までの表がこちら。

上から1年ごとの、監督とキャプテンを順番に紹介しています。下に行くにつれて時代が未来になっていきます。

監督(年齢) 世代呼称 3年生キャプテン
みずぶち たかゆき
水渕 貴行(34)
水渕1期生 おぎわら だいすけ
荻原 大輔
みずぶち たかゆき
水渕 貴行(35)
水渕2期生 きりの みさき
霧野 美咲
まえとう いくなり
前任 育成(61)
水渕3期生 こうだ ようすけ
香田 洋介
まえとう いくなり
前任 育成(62)
水渕4期生 きりの じゅんぺい
霧野 順平
まえとう いくなり
前任 育成(63)
前任1期生 もんごりあん ですわあむ
モンゴリアン デスワーム
きりの みさき
霧野 美咲(22)
前任2期生 おかむら たつみ
岡村 辰巳
きりの みさき
霧野 美咲(23)
前任3期生 つのだ やすあき
角田 康明
きりの みさき
霧野 美咲(24)
第 1期生 にいじま しんご
新島 真悟
きりの みさき
霧野 美咲(25)
第 2期生 なみき かずし
並木 和志
きりの みさき
霧野 美咲(26)
第 3期生 せお りょう
瀬尾 諒
きりの みさき
霧野 美咲(27)
第 4期生 にしきおり りゅうじ
錦織 竜児
きりの みさき
霧野 美咲(28)
第 5期生 おおおか かずまさ
大岡 和政
きりの みさき
霧野 美咲(29)
第 6期生 じんの ひかる
神野 光
きりの みさき
霧野 美咲(30)
第 7期生 つゆき せいたろう
露木 勢太郎
きりの みさき
霧野 美咲(31)
第 8期生 みしま あゆむ
三嶋 歩
きりの みさき
霧野 美咲(32)
第 9期生 ふたみ しんたろう
二見 紳太郎
きりの みさき
霧野 美咲(33)
第10期生 こばやし えいさく
小林 英作
きりの みさき
霧野 美咲(34)
第11期生 ひらかわ しんや
平川 信也
きりの みさき
霧野 美咲(35)
第12期生 みずこし うきょう
水越 雨京
きりの みさき
霧野 美咲(36)
第13期生 ねこづか あさひ
猫塚 朝陽
きりの みさき
霧野 美咲(37)
第14期生 もりき よしかず
森木 吉和
きりの みさき
霧野 美咲(38)
第15期生 みやした かなえ
宮下 鼎


おいおい、第15期生の時はもう美咲38かよBBAじゃねーかとか思うことなかれ、

この化け物は歳とりませんのでずっと17の肉体キープです。

(というか、栄冠ナインというゲームは終わりが無く、100年後だろうが200年後だろうが続くので監督は不老不死です。
ネット見たら、300年以上プレーしてる人もいるらしいですよ。)

むしろ、永遠の若さに大人の魅力をプラスしていって年を経るごとに美し…鬱苦死苦鳴手逝鬼魔棲憑(うつくしくなっていきますよ)…。

いかんいかん、心にも無い嘘をつくと心が魔界に吸い込まれていきそうになるわ…って美咲うわなにをするやめr





まず最初に、どう美咲が監督に就任してチーム作りをしていったのかをまとめます。

※今回はちょっと一部お下劣な内容が混じっていますので、特に食事中の方はお気を付け下さい。責任持ちません(酷)。





美羽高校。

歴史はさほど深くないものの、高校野球ファンの間では近年知名度の増えてきた学校である。

立地としてはかなり近所に老舗の辻間東高校という野球の大型名門校がそびえ、

かたや美羽高校野球部はというと、一時は顧問もまともに決まらず、同好会のようなありさまだったが、

ある時史上最高の女性投手と誉れ高い霧野美咲投手の出現で野球部は奇跡の大躍進を遂げた。



さらにその2年後は、その弟で、のちにメジャーリーガーとなる霧野順平の率いる美羽高校が全国大会春夏連覇を成し遂げ

美羽高校の名前は一躍日本中に轟いた。

この、栄冠ナインの物語は、その球界の至宝・霧野順平が偉業を成し遂げた、さらにそのまた2年後から始まる…。





その日、美羽高校のグラウンドには戦慄が走っていた。

あまりの重苦しさに誰も口を開けないほどの緊張感。その中心に居るのは、美羽高校監督、前任育成(まえとう・いくなり)である。



―前任育成63歳。各地の学校を渡り歩き、その卓越した指導力と采配で幾度もチームを全国大会へ導いた、いわゆる名将だ。

それまでの水渕監督(←美咲の頃の監督)が他校へ転任する事と決まった際に、

高校野球大好きの校長が「せっかくだからもっとすごい監督を呼ぼう」と三顧の礼で招いたベテラン監督である。





その日、前任は一人戦っていた。自分自身と戦っていた。



「むう、なんだこの急な腹の違和感。アレかな。朝飲んできた賞味期限1週間過ぎてたヤクルト。

やっぱりアレがマズかったか。1週間ぐらいなら大丈夫とタカを括っていたが、どうやら判断を誤ったようだ、フッ、この名将・前任ともあろう者が…。」

カッコつけている場合ではない。ちょっとでも気を緩めたら奈落の底に真っ逆さまだ。



練習開始直前のミーティング。

冷徹で鬼のように厳しい、普段から近寄りがたい恐怖の指揮官が口を真一文字に引き絞り、

眼鏡の奥の眼孔を血走らせた鬼気迫る表情でベンチに座ったまま、一言も発さず微動だにしないのだから、

取り巻く子供たちもその重圧に息苦しさすら感じていた。

「なぁ、監督メッチャ怒ってるやん…。」

「誰か何かやらかしたんか?」

「オレがこの前のテスト赤点取ったからか?」

ヒソヒソ心配そうに声をかわす子供たち。



その瞬間、前任の中で潮が引いたような感覚が沸き起こった。



「今だ!波が引いた!耐えきった!だが油断するな、すぐに第2波が来る!

第2波が訪れる前に、点呼と挨拶と今日の指針を伝えて、あとは職員便所にダッシュするんだ!

おそらく猶予は3〜5分というところか…。微妙だが、何とか間に合わせてみせる。」



「よし、みんな聞け。」

明晰な頭脳で素早くこの後の方針を定めると、1秒でも惜しいとばかりに素早く立ち上がった。

だが、そのあまりに急激に動いたのがマズかった。波は引き切っていなかったのだ。

腹部から誰の耳にも聞こえる雷鳴が轟く。



「あっ…。」



気の抜けた声をこぼした刹那、大音響と共に堰を切ったように下腹部からの熱い情熱がシャウトした。

目を覆…いや、思わず鼻を覆わずに居られない惨状が広がり、

耳をつんざく女子マネージャーの悲鳴を皮切りに、美羽高校のグラウンドは阿鼻叫喚の地獄と化した。

この日、名将・前任育成は社会的に死亡し、監督業を廃業することを決意したのである。

それは、高校野球の一時代を築いた巨星の、あまりにも呆気ない最期だった。





翌日、そんな悲劇が起こったことも知らず、美羽高校の校長室は賑やかだった。

この日は美咲が校長室に遊びに来ており、始めは昔話に花が咲いていたかと思ったら、だんだん羽目を外していき

しまいには、校長とプロレスごっこしながら、ハゲ頭に油性マジックで「初日の出」「LED電球」「マイナス1等星」などと落書きしていたのだった。



そんな蜜月を楽しんでる所に、前任監督が辞表を持って訪れた。

校長は驚いて当然慰留したが彼の決意は変わらなかった。

「詳しくは聞かないで頂きたい。一身上の都合であるとしか。」の一点張りである。

「そんな…、なぜ急に!?もしや他校から引き抜きが?」

「いえ、私はもう二度と指揮は取りません。もはや誰にも会わずひっそり暮らすつもりです。」

これほど野球にすべてを捧げてきた男が突然その情熱を失うとは…一体それほどの何があったのか。

しかし、頑なに変わらないその鉄の意志に、とうとう校長の方が折れた。



「しかし、困った。今さら監督のアテなど無いし。

ああ、野球に精通していて、カリスマがあり、なおかつこの学校に愛着を持ってくれる、そんな都合のいい指導者など…、あ、霧野君、やってみない?」

「え、いいの?」

後任は5秒で見つかった。



こうして美羽高校の監督を引き受けることになった美咲に、前任が声を掛けた。

「こんな形でチームを押し付けてしまった君に、せめてもの詫びとして2つのアドバイスを送ろう。

キミは若いからまだ分からんかもしれんが、

監督というものはな…、そう、1年365日のうち、たとえ364日勝利しても、たった1日の敗北で何もかもを失う事もある、ということだ。」

そう語る彼の眼はとても寂しげだった。美咲は思わず息をのんだ。

「分かるかね。決して油断をしてはならない。

これが一つ。

そして、もう一つは、賞味期限の切れたヤクルトは飲むな。」

そう言い残して名将の称号をほしいままにした男は高校球界から去っていった。



「後の方は何の事やら分からんが、先の方は良い忠告を貰った気がするな。」

前任の言葉にちょっぴり感動した美咲は、就任挨拶で部員たちに

「前監督が、金言を残してくれた。

1年365日のうち、364日勝っても、1日負けたらすべて水の泡だ、そうだ。

つまり、トーナメントである高校野球において、たった一度の負けが命取r…」

ここまで美咲が話したところで、部員達とマネージャーが堪え切れず全員大爆笑した。



「なにが可笑しいんだてめえら!!」

美咲は高校野球に置き換えて真剣に受け止めていたが、前任がしていたのは終始肛門の話だったのだ。





ともあれ、こうして美咲の高校野球部監督としての人生がスタートした。





前任監督から引き継いだチームを見回してみると、

3年生エースの岡村は最高154キロのストレートを持つ超高校級エースであり、

これまた2年生には角田という天才打者が育っており、投打ともにプロも注目する好選手が揃っていた。

これだけの逸材を育てていたのだから、やはりあの監督は有能だったのである。

「これだったら、県大会ぐらいは結構簡単に突破できるんじゃないかな。」と期待が膨らむ陣容だった。



ところが、その見通しが甘かったことを思い知らされる。

1、2回戦は順当に突破したものの、3回戦は9−4であっさり大敗。

優れた選手でも連戦の中で調子を崩すことは必ずある。

そんな時チームをどう操縦して切り抜けていくのか、まだ新米監督の美咲はそのノウハウを持っていなかった。



美咲は自分の力でどんな困難も難敵もねじ伏せてきたが、ここにきて「指揮官としてチームを率いる」という事の難しさを痛感することになる。

なにしろ、自分なら簡単にできる事でも、選手たちが出来なければ意味が無いのだ。

監督自ら投げたり打ったり走ったりするわけにはいかないのである。

特に美咲のように才能に溢れている者には、才能が不足してる者の苦悩が分からない。

簡単だと思う事が、当人には酷く困難だったりする。

自分にとっては常識な知識でも、その選手がその知識を持ってるとは限らない。

まして、そんな子供たちを何十人も一度に面倒みなければならないのである。

こんな大変な稼業とも知らず、軽い気持ちで引き受けてしまったことを漸く後悔した。





その秋さらにショックなことが起こる。

エースの岡村は高校生でありながら150キロ中盤を投げる剛球投手。

当然プロから声がかかるものと思っていた。

が、早々と敗戦したためか、彼を指名する球団は無かったのである。

岡村の落胆は凄まじいもので、今後の道を探る気力も湧かないまま卒業することになりフリーター生活に陥ってしまった。

そうなのである。

監督という仕事には、教え子の将来もかかっているのだ。

教え子を路頭に迷わせた(と美咲は思っている)自責の念は相当なもので、このドラフトの日は眠ることが出来ず、

普段全く飲まない酒を生まれて初めてあおったのだった。



とはいえ、落ち込んでばかりもいられない。自分にはまだ預かった教え子たちが居るのである。

もともと好投手である美咲は、気持ちの切り替えの速さには定評がある。

この失敗を糧にして、次の子達は何としても導いてあげなければならない。

この日から美咲はもがきにもがきまくる。指導の傍ら猛勉強を始めることになる。

指導書や組織関係書籍の類はもちろんの事、スポーツ医学関係の本、果ては仏教の本に至るまで読み漁った。



しかし、結果はすぐには出てこない。

それどころか、チームはむしろ弱体化の一途を辿る。

前任監督から引き継いだチームで結果を出せなかったことで、はじめは注目されていた美咲新監督も

「名選手は名監督に非ず」という厳しい評価を世間から下されてしまう。

また、美羽高校に対する期待度がしぼんでいくことで、中学野球の有望な人材も進学先に美羽高校など選ばず余所に流れていく。

良い人材が得られなくなったことで、ますますチーム立て直しは厳しくなっていったのだ。



それでも美咲は投げ出さなかった。

いろんな練習方法を試したり、生徒たちとのコミュニケーションを増やしたり、時には喧嘩もしたりしながら懸命の努力を続け

一時は弱小校と呼ばれるドン底まで落ちるものの、3年目あたりからチーム作りに手ごたえを感じ始めてきたのである。



校長の支えも大きかった。

「霧野君。焦ることは無い。キミの納得のいくようにやりなさい。結果はいつか必ず出る。

私はキミの努力を知っている。

グラウンドの使われない時間には、選手たちが怪我をしないよう熱心に小石やゴミを拾い、

炎天下だろうとグラウンドを一人で整備したり、機器や道具をメンテナンスしたり。

子供たちの健康状態のチェックも欠かさず、ビデオやデータの類も熱心に研究しとる。

君のような素晴らしい監督を手放すものか。私たちはずっと応援しておるからね。」

各所からの反対論を抑え込み、ずっと美咲監督を陰で庇い続けてくれていたのは想像に難くない。

時には差し入れも出してくれたし、しばしば練習を見に来ては生徒たちにエールも送っていた。頼みもしないのに備品を調達してきたこともある。

美咲の監督としての成長は、この校長先生無くして語ることはできないのだった。





かくして様々な努力の末、ついに監督としての指導力を身につけた美咲。年々チームは着実に強くなっていった。

そしてついに第7期生・露木世代で念願の甲子園大会進出を果たし、この後も安定して甲子園に顔を出せる強豪校となった。

当初「名選手、名監督に非ず」と揶揄されてきた美咲だったが、完全に風向きは変わり、この頃から「名将」の肩書を付けて呼ばれるようになり始める。

監督のバトンを受け取ってから9年が経っていた。







前任 育成 (まえとう いくなり)



高校野球監督として多くの学校を渡り歩き、甲子園大会に数多のチームを導き続けた名将。

彼がプロ野球に送り出した選手は数知れず。

最後の赴任地となった美羽高校でも、怪物・霧野順平らを率いて春夏連覇を成し遂げた。

が、ある日生徒たちの前で豪快に脱糞し社会的に死亡。

チームを美咲に委ねて、長年蓄えた財産で悠々自適の隠居生活に突入した。

つまり高校野球の鬼軍曹が消滅して、家庭を愛する好々爺が爆誕したわけだが

実は、家族仲がヤバいことになっており、妻が離婚届まで用意していたタイミングだったらしい。

鬼から仏に豹変した一家の大黒柱に、家族たちの絆は復活。

彼は社会的立場を失う悲劇に直面したが、結果何よりも大切な家族を失わずに済んだのである。





岡村 辰巳 (おかむら たつみ)

卒業時の身長 179センチ 70キロ



名将・前任監督が美羽高校にスカウトした剛腕投手。

最速154キロを誇るストレートと、縦横2種類のスライダーが武器。

1年生にもかかわらずベンチ入りを勝ち取り、霧野順平キャプテンにも可愛がられた。

しかし、3年生最後の大会では振るわず、フォアボールでランナーを溜め、ストライクを取る為加減して置きに行ったボールを痛打されるという、

いわゆる一人相撲で大敗し、スカウトの評価を大きく下げてしまう。

結果ドラフトには掛からず、自信も打ち砕かれてしまい、そのまま野球を諦めてしまった。

ちなみに、岡村以上のピッチャーを美咲が育てられたのは第7期生・露木勢太郎が初めてである。




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角田 康明 (つのだ やすあき)

卒業時の身長・体重 182センチ 78キロ



前任監督が美羽高校にスカウトしたスラッガー。

左投手にめっぽう強く、打撃陣で一人気を吐き続けた。

引っ張った打球の飛距離は大きく、流し打てば好きな所に打球を落とせるバットコントロールを持つ天才打者である。

その打撃の素質が評価されて、埼玉西武ライオンズからドラフト5位で指名を受けた。

「ホントは角田は本来、複数の球団にドラフト1位で競合されてなきゃいけない選手なんだよな。

後の三嶋や、猫塚兄弟に負けない素材だったのに、オレが不甲斐なかったからせっかくの才能を育てきれなかった。

ドラフト1位だったら契約金も1億貰えるのに、高卒の5位だから3〜4000万ぐらいだぜ?そう思うとアイツに申し訳なくてさー。」

と、美咲にとって初めてプロに送り出した教え子なのだが、当人にとっては苦い記憶の選手のようだ。

ちなみに、角田以上のバッターを美咲が育てられるようになるには第6期生・ラルフ仁の登場まで待たなければならない。





新島 真悟 (にいじま しんご)

卒業時の身長・体重  170センチ 81キロ



美咲が監督になってから初めて入部した記念すべき第1期生のキャプテン。

とにかく食べることが大好きで、しょっちゅう何かをバクバク食べていた。

誰からも「新島は痩せればイケメン」との評判だったが、

当人にその気が全くなかったので、学校中の女生徒たちをひどく落胆させた。

本人は知らないが、県内の高校野球ファンの間では「ぽっちゃり王子」「美しすぎるブタ」「肉付け間違った美形キャラ」などと呼ばれていたらしい。

太っている割に動きは意外と機敏でショートという過酷なポジションをこなしていた。

卒業後は大学に進学。





飯野 嵩寛 (いいの たかひろ)

卒業時の身長・体重  175センチ 66キロ



前任3期生。まだ美咲が全員指導が上手くいってなかったため、

卒業後、半グレになってしまった生徒。

ゲームにおける進路「ならずもの」である。

本当は結構出るらしいのだが、オイラは15年のプレーでコイツ一人しか「ならずもの」にはならなかった。

ゲームにおける「ならずもの」の効果としてはカードの総替えなので、実は意外に有用だったりする。




卒業後ヒマつぶしによく部に顔を出しては、美咲が整備したグラウンドをバイクで荒らしまくったり

部室に落書きをしたりとかしていたため、しばらくは我慢してた美咲だったが、とうとう校舎裏に呼び出した。



その日以降ならずものは姿を消し、隣り町の禅寺に嵩寛(すうかん)という、死んだ魚のような目の見習い坊主が誕生した。





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小西 要 (こにし かなめ)

卒業時の身長・体重  176センチ 70キロ



第2期生。150キロの速球と、強烈なフォークボールが武器。

実力は一級品だったが、困ったことにかなりの反抗期であり、監督としばしば衝突した。

喧嘩も何度かしたが、

「いやぁ、オレにあそこまで言えるとは大した度胸だ。自分なりの信念も持ってるから言えることだしな。アレはいいピッチャーになるぜ。」

とむしろ、美咲からは非常に高く評価されていた。

また小西の方も部活引退時に、「生意気なオレを、ここまで本気で叱ってくれたのは監督が初めてです!本当にありがとうございました!」と号泣するなど

実は人一倍美咲の事を慕っていた生徒だった。

ドラフトでは5位で阪神タイガースから指名される。










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大岡 和政 (おおおか かずまさ)

卒業時の身長・体重  178センチ 69キロ



第5期生キャプテン。

中日ドラゴンズの大ファンで、同じくドラゴンズファンの美咲監督と意気投合。

まるで親友感覚で年がら年中ドラゴンズへの愛を語り合っている姿が目撃された。

とにかくコイツらドラゴンズのこと語り出したら止まらない。

気が付いたら一緒に「燃えよドラゴンズ」やチャンステーマを歌ってたり、選手の物マネをしたり、凄いテンションで3年間を駆け抜けた。

本ドラフトではかからなかったが、育成ドラフトの2位でオリックスバファローズから指名された。

多才な変化球を操るが、無駄にフォアボールを出して自らピンチを作ってしまう悪い癖が課題。

後に支配下登録を勝ち取る。






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又野 剛助 (またの ごうすけ)

卒業時の身長・体重  171センチ 64キロ



第4期生のエースピッチャー。

中学までずっと野球を続けており、高校でも始めから野球部に入ることは決めていたが、

新入生への部活動紹介の時に野球部の監督の美咲監督に一目惚れしてしまう。

監督ラブラブパワー爆発で常に練習はやる気120%、激しい練習に疲れを全く感じることなく3年間身体を追い込んだ。

何とか監督とお近づきになりたくて、一度だけ、わざとピッチングマシンを壊し

一緒に修理するというとんでもない方法で監督と二人きりになろうとしたことがある。

ついつい監督を独り占めしたくてやってしまった事だったがチームに大きく迷惑をかけてしまい猛反省する事に。

それを恥じてから、やんちゃだった性格がひどく内気な性格に変貌してしまい、結局卒業まで想いを打ち明けられずじまいとなった。

上の大岡の方法(ドラゴンズファンになる)で接近すればよかったのに……。もっとも下心が無いから大岡は上手くいったのかもしれないが。

なお、ラブパワーによる非常に中身の濃い練習を重ねたことでプロに注目されるレベルの選手に成長し、

狙って三振が取れる左投手という点が評価されドラフト7位で千葉ロッテマリーンズから指名を受けた。

以前紹介した同僚の横溝(ドラフト4位)とプロでもチームメイトということになる。





ココからはマネージャーの紹介になります。





豪傑岩 さゆり (ごうけついわ さゆり)



学年で言えば角田と同学年になる。

両親による「ウチは苗字がゴツいから、せめて娘には可愛らしい名前を付けてあげよう」という愛情に溢れた名前である。

監督になりたてで、色々まだ分からないことも多かった美咲監督をあらゆる面でサポートした名マネージャー。

なお、前任監督がやらかした時に悲鳴を挙げた女子マネとはこの子である。

前任監督は怖い雰囲気だったので、女の監督が来てくれたことに物凄く喜んでいた。

が、この新監督は、前の監督なんかよりよっぽど怖いんだよなぁ…、と、邪魔しに…もとい遊びに来た小悪魔とるこいしは語った。

卒業後は大学に進学。





辻田 浩二 (つじた こうじ)



栄冠ナインをプレーした人が暗黒時代の象徴として忌み嫌う「男子マネージャー」が早速登場した(笑)。

とはいうものの、女子マネは時折選手のモチベを跳ね上げるイベントを起こす一方、逆にモチベを落とすイベントも起こしやすい特徴があり、

男子マネージャーの場合その辺の不確定要素に悩まされることが少ないので計算は立てやすいと思う。




さて、この辻田君は実はパソコンが大得意。

どうもその方面は苦手な美咲監督をデータの方面で大きくサポートした。

また、パソコンによるデータベース作りに大きく貢献し、美咲のパソコンスキルも上げてくれたので、

今後のチーム運営に大きく貢献したと言える。

何故か横浜ファンだと思われているが、実際は楽天ファンである。

卒業後は家電量販店に就職した。







辺見 美奈子 (へんみ みなこ)



妙な話ではあるが、自分のキャラに「えっ!?お前実はそうだったのか!?」と大きく驚かされる事が極稀にある。

この辺見マネージャーがまさにそのパターンだった。

普通にプレーしてて、卒業までオイラ自身は全く気付かなかったのだが、

あとでこのコーナーに紹介するため自キャラの資料と照らし合わせたところ、ある事実に気が付いたのである。



ぱーげーの本編で、美咲のライバルである沖田晃司が所属しているのが、お隣の名門・辻間東高校なのだが、

そこの1学年下のエースピッチャーが


辺見 晶 (へんみ あきら)という。



小柄ながら鋭い変化球を駆使して、美羽高校打線を苦しめた。

この辺見は、優れた投手だったものの身体が小柄すぎたためプロから指名はされず、

辻間東高校の野球部監督になっているのだ。



もう感づいた人は多いかと思うが、マネージャー辺見美奈子は、この辺見晶の10歳離れた妹である!

そして辺見美奈子はブラコンである!!

偵察が目的で美羽高校に進学したわけではなかったが、ちょうど自分のいる学校の野球部が成長著しいため、

大好きな兄のために、スパイをする目的で自ら野球部のマネージャーを買って出たのであった。



ちなみに、辺見晶はどちらかというと、美咲の弟・順平に近い天真爛漫な人間だったので、

妹の諜報活動に対しては「そんなことしなくていい。それより本当に自分がやりたい事をやりなよ。」言っているのだが、

「やりたいことやっていいのね!じゃあ、絶対スパイをやるわ!」と逆に燃えてしまった(死)。



ちなみに、学年は神野光と同じ第6期生。

神野が女子だという事にいち早く感づいており、それが次に紹介する辻内佳奈によって発覚すると、

それを周囲にバラしまくって大ピンチに追い込んだのも美奈子である。



そんな美奈子だったが、3年間マネージャーをやってればだんだんチームに愛着もわいてくる。

チームメイトの頑張りも間近で見ているし、最後の大会が近付くにつれて、だんだん仲間の負ける姿は見たくなくなってきた。

時間はかかったが、彼女もちゃんとマネージャーとして目覚めていったのである。

最後は兄に手渡すつもりで書き集めていたメモを処分し、

「兄さん、ごめんね。あたし今のチーム好きになっちゃった。みんなを裏切りたくない。」と謝ると、

「それでいいんだよ。霧野先輩のチームとは正々堂々戦いたいしね。」と一笑に付したのだった。



結局、夏の大会県大会の準決勝で辻間東VS美羽の対戦が行われ、6−5で美羽は敗れ神野世代の夏が終わる。

敗れた時みんなと一緒に美奈子もチームの一員として泣いていたのは言うまでもなく、敗れたのは決して彼女のスパイ行為のせいではない。

卒業後は大学に進学した。





辻内 佳奈 (つじうち かな)



第8期生のマネージャー。

マネージャーとしての働きぶりは歴代最悪で、ユニフォーム洗濯中に笠原のズボンを破ってしまったり、

三嶋の財布を紛失したり、練習試合の申し込みをし忘れるなど、ありとあらゆる形でチームの足を引っ張った。

しかし、明るい天然の甘えんぼキャラやドジッ子属性の愛嬌で、みんなから愛されキャラとして大事大事にされまくる。



なお、神野が女子であることをバラして回ったのはチーム愛に目覚める前の美奈子だったが、

そのきっかけになったのは、マネージャーなりたての佳奈が教室を間違えて、神野が隠れて着替えていた空き教室に入ってしまったせいである。

しかも「佳奈ちゃん、お願い!内緒にして!」と念押しされて「分かりましたぁ!!」と答えておきながら、

数分後にあっさり美奈子先輩に口を滑らせるというコンボ付きである。コイツ疫病神か…(;´Д`)



その後も、第9期生・徳江が部室に隠してたエロ本を掃除中に引っ張り出してしまい、

それを知ったチクリ魔・二見が美咲監督に密告→制裁のルートを構築し、徳江の人生を狂わせたり、

第10期生・石がランニング中に美咲が「ちょっと離れるけど、あの新入生をちゃんと見とけよ。」と念押ししたにも関わらず、

野良猫に気を取られてるうちに、気が付いたら石がひっくり返っていた、などお騒がせ伝説を数多く残した。

卒業後はアイドルデビューしている。





住友 沙也香 (すみとも さやか)



第10期生マネージャー。

誰にも優しく献身的な性格で、しかも気配りが利くという最高のマネージャーである。

まして、辻内という散々手を焼かされた小悪魔のあとに出てきたマネージャーだったので、美咲にはコイツがまるで天使のように見えた。

優しくしっかり者で器量良し。第10期生達の憧れの的でもあった。

特に彼女の存在が有り難かったのは、同級生の石元保関連である。

身体が酷く弱かった石が3年間乗り越えられたのは、美咲たちが相当気を使った事や、

第9期生・本杉鷹丸が処方した風魔の秘薬の力も当然大きいが、

この敏腕マネージャーが常にサポートを続けてくれたからに他ならない。

この経験が、彼女の中で人助けの精神を大きく育て、またそれらの知識・技量を大幅にアップさせた結果、

卒業後は看護師の道に進み、日本中のあらゆる患者たちの助けとなったのだった。






お疲れさまでした(死)、ここまで読んでいただきありがとうございました。

今回はマネージャーを中心にサラッとまとめるつもりだったので、すぐに更新できるなーとのんびり構えていましたが、

マネージャー出すなら、前の監督も出さなきゃ!

前の監督出したら、その残していった教え子も出さなきゃ!

そもそも、美咲が監督に就任した経緯もやらなきゃ!あ、そうだ校長も出さなきゃ!

だったら、ここまで一気に飛ばしてしまってた関係で紹介しなかった奴らの中から重要度の高いのも出そう!

あ、これだとマネージャー特集にならんわ、マネージャーの紹介人数も増やそう。

…などとやってるうちに当初の予定の5倍ぐらいになってしまいました(死)

我ながら自分の計画性のなさに呆れてしまいまする。



とはいえ、なんとか、これで最初から10期生までのつながりをやっていけたので、

いよいよ後半戦。次は11期生に進みたいと思います!






ここまでの過去ログ

第1回  2016年 8月10日

第2回  2017年 3月14日

第3回  2017年 3月20日

第4回  2017年 4月21日

第5回  2017年 4月22日

第6回  2017年 5月18日

第7回  2017年 6月10日











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