納得いかね―。何であんなくそバカがオレの速球が捕れるんだ?きっと何かインチキしてるんだ。
おっさんはそれにコロッとだまされてオレにあのバカを野球部にさそえと言ってきやがった。
バカ言うな。なんでせっかく野球ができるのにあんなバカをキャッチャーにしなきゃいけね―んだ。でも他に捕れるやつもいないしな。いっそブッチを生徒に化けさせてキャッチャーにしちまうか。←ただでもお前が男装して参加するのに
まあ、無理だろうな。これを読んでるお前が受けてくれよ。みなさん、断りましょう。
あいつの力を借りるなんて本当はイヤなんだよ。本当はイヤなんだけど、結局あのバカをを野球部にさそう事になった。でもアイツに頭下げるなんてオレのプライドが許さん。
決闘して勝ったらオレのしもべとして部に入れるという事にした。オレが負けた場合の条件はあいつの言う事をなんでもきいてやること。
ま、オレに敗北はないからな。どんな条件でも平気さ。万一負けたらトンズラこけばいい事だし。
そしたらあのバカ、欲に目がくらんですげえ卑怯なマネしやがった。服の下に雑誌入れてやがったんだ。何てヤローだ。オレのように男なら正々堂々と戦いやがれ。←なんか違うぞ?
結果?オレが負けるわけないだろ?圧勝だよ。←いつのまにか辛勝が圧勝に変わってます。