もんちっち劇場






5/20 (木)



 こんにちは、もんちっちです。



 先日ネットサーフィンで曹沖の逸話が他にねーかな〜と、探し回っていたところ、「逸聞三国志」様という素晴らしい三国志サイトにめぐり合いまして、そこで一つお話を見つけて来れたのでそれを紹介したいと思いまする。

 というか、この話を自分なりにどうまとめようか考えてたら、我が義兄弟である霧隠ハヤトさんのサイトで三国志について色んな切り口から考察をするコーナーを運営されていて、拙者も何度かチャットでご一緒させていただいたカルさんという方がおられるのですが、このコーナーでも全く同じこの逸話がつい先日タイミングドンピシャで取り上げられておりました(笑)。

 だったらネットサーフィンする必要なかったな・・・、だっていつも巡回してるコーナーだもんよ・・・(爆死)。

 でもまあ、せっかく日記のネタを仕入れてきたのに使わないと勿体無い曹沖の話をみんなに知ってもらうチャンスなので、カルさんの2番煎じながら、うちでもワシなりにこの逸話を紹介させていただきます。



 なお、下に進む前に、2003年10月27日の日記に曹沖がどんな人物か紹介してありますので、こちらを先に読んでいただけると嬉しいです。というか、これをすでに読んでいるという前提で進めて参りますゆえ。




曹沖




 水辺で大変美しい舞を見せると評判の山鶴がいたという。


 実はこの山鳥、美しいものが大好きで、美しいものを見ると嬉しさのあまり、あるいは興奮や感動のあまり舞うということである。


 その山鶴がある日曹操のもとに献上されたのであった。


曹操:

 「ほほう。これが噂に聞く山鶴か。早速その舞いとやらを見てみたいものだな。」


部下:

 「はっ。聞くところによりますと、この山鶴なんでも美に大変なこだわりを持っているとかで、美しいものを見せねば舞わぬそうでございます。」


曹操:

 「なに?手間がかかるのう。よし、美しい花や宝石、宝物を並べてみよ。また音楽家を集めて心もとろける美曲を奏でさせるのだ。・・・それから美女も集めておけ。」


部下:

 「美女を並べましても山鶴には人間の美的感覚など分からぬかと・・・。」


曹操:

 「構わん。余が眺めて楽しむのだ・・・って何を言わすか!さっさと準備せい!!」


部下:

 「ははっ!!(汗)」


 こうして、曹操をあらゆる手段を講じて何とか山鶴を舞わせようとした。


 しかしその努力も空しく山鶴は一向に舞う気配を見せない。


曹操:

 「おのれー!余がここまでしてやってるのに!お前らもボーッと見とらんで何とかせい!!」


徐晃:

 「ではこの徐晃にお任せをっ!見ろォ山鶴!!ここにあるは我が人生!長年の合戦で数え切れんほどの敵兵の血を吸いに吸いに吸いまくってきた大斧だ!!」


曹丕:

 「ぐわっ!生臭ぇっ!!」


李典:

 「うおおおお!徐晃殿、力技か!?美しいものを見せねば舞いませんぞ!!」


徐晃:

 「何を言うか!戦場で生きる者にとって、自分の命を預けし武器ほど美しいものがあるか!!どうだ、山鶴!美しかろう!さあ、舞えっ!!舞うのだ!!」


山鶴:

 「しーん。」


徐晃:

 「うぬおー!我が人生の結晶を愚弄するかーっ!!」


楽進:

 「はっはっはっはっ!徐晃殿は考え違いをされておられるようだな。もちろん武将にとって武器は大切な人生の相棒ではあろう。だが、その斧が折れたとしたならば、いつまでも折れた斧を使い続けるのかな?」


徐晃:

 「むっ!?」


楽進:

 「そうではなかろう?つまり武器というものは大切なれどあくまで道具に過ぎんのだ。結局最後に信じられるのは己の肉体のみっっ!!つまり最も武人にとって美しきものとは、数多の合戦をくぐり抜け、鍛えに鍛えられてきたこの肉体をおいて他あるまい!!」


曹操:

 「ブー――っ!」<楽進のすっぽんぽんを見せられて酒噴射


荀ケ:

 「※禰衡かアンタは!!」


 ※ 禰衡…曹操の前で曹操とその部下達を散々罵った挙句素っ裸になった奇人。


山鶴:

 「おえーーーっ。」


楽進:

 「無礼な!この黄金の肉体を見て舞わぬとは!所詮畜生は畜生か!」


曹操:

 「元譲(夏侯惇)、つまみ出せ。」


夏侯惇:

 「はっ。」


楊修:

 「エントリーナンバー3番、楊修まいります。はいっ、こちらに取り出しましたるは曹植ぼっちゃまが書かれました詩の数々。この詩によって美しき情景を山鶴に想像させ舞わせて見せましょう!」


 その詩は群臣たちの心は打ったが、当然言葉が分からない山鶴に通用するはず無かった。


楊修:

 「ふふふ。山鶴に通用するはずが無い事は百も承知。要は他の家臣たちの前で曹植ぼっちゃまの才能をひけらかし、後継者争いを有利にするべくアピールするのが目的よ。主命達成、はっはっはっ。」


曹操:

 「楊修め、舐めた真似を…。いつか落ち度を見つけて殺さねばならんのぅ。」


郭嘉:

 「4番手、郭嘉参ります。
 たとえ鶴であれ、美しき女人は美しきもの。この前城下で口説いてきた美女をご覧に入れましょう。」 ←自慢がしたいだけ


 山鶴は舞わなかったが曹操が舞った。


曹操:

 「おい奉孝(郭嘉)、その女よこせ。ここに並んどる女たちよりレベルが高いではないか。」


郭嘉:

 「いやいや、それは。今度ご自身で探して来られてはどうですか?」


曹操:

 「うるさい、余はその子がいいんだ。」


陳羣:

 「いい加減にしなさい、二人とも!」


曹操:

 「チッ、惜しい。ええい、誰もこの山鶴を舞わせられる者はおらんのか!?」


 曹操が諦めかけて焼き鳥にして食べようと思ったその時、ちょこちょこと少女と見まごう美少年がやって来た。彼こそがこの物語の主人公曹沖倉舒である。


曹沖:

 「父上、噂の山鶴が来たって聞いたんですけど・・・。」


曹操:

 「おお、倉舒(曹沖)。そうとも、この山鶴だ。しかし困ったことに、いくら美しいもので囲んでも一向に舞おうとしてくれんのだ。ワシらも最初は真剣だったんだが、だんだんイライラして頭がおかしくなってきてな。」


曹沖:

 「ぼくも試してみたいです。いいですか?」


曹操:

 「ん?構わんが、どうせ無理だと思うぞ。ワシらもいろいろ試したからな。やはり自然に舞うのを待つしかないのかもしれん。」


 曹沖のはその山鶴の側に歩み寄り、鏡を取り出して山鶴に見せた。


 ・・・すると、あれほど舞おうとしなかった山鶴が、狂ったように舞い始めたのだった!!


群臣一同:

 「おおおおっ!!!」


曹操:

 「ま、舞いおった!信じられん!!」


群臣一同:

 「さすがは曹沖ぼっちゃま!!」


楊修:

 「(しまった!曹沖にいいトコもっていかれた!ますます曹植坊ちゃまの立場が不利に!)


曹操:

 「沖たんサイコー!!(>▽<)」


群臣一同:

 「沖たん!?煤i○□○;;;)」


曹操:

 「あ・・・。
 うおっほん!!うん、な、なんでもないぞ。皆の空耳であろう。
 ・・・しかしなぜ我らがいくら手を尽くしても頑として動かなんだ山鶴を舞わすことができたのだ?ひょっとして倉舒はムツゴロウさんか?」


 この前はドラえもん、今回はムツゴロウと、どうやら曹操は何度かタイムスリップで現代にきたことがあるらしい(違)。


曹沖:

 「父上、この山鶴は普段・・・


曹操:

 「待った!ふっふっふーっ。分かったー。分かったぞ〜!謎が解けた!皆まで言うな倉舒。」


曹沖:

 「はい!」


曹操:

 「この山鶴は美しいものを見ると舞うという・・・。ならば、きっとこの山鶴め、倉舒のぷりちーふぇいすにゾッコン参ったに違いない!つまり倉舒は鳥類にも認められし美少年と言う事か・・・。無理もない、ワシも時々我を忘れそうにな




曹操:

 「そうか、この山鶴め、倉舒の持っておった鏡に映った自分の姿を見て舞ったわけか・・・。」


曹沖:

 「はい。普段水面に映った自分の姿を見て舞っているんじゃないかと思ったんです。」


 とんだナルシスト山鶴もいたモンである。


 ちなみに、この山鶴、狂ったようにこのまま舞い続け、やがて死んでしまった。






 さて。

 この話についてきっとみなさん大きな違和感が残ったに違いない。

 いや、このツッコミどころ満載のドタバタコメディにじゃなくて、曹沖の逸話について、である。

 そう。以前も紹介したように曹沖は天使さんである。そんな心優しい彼が山鶴を死ぬまで舞わせ続けるはずが無いのである。

 また、体力的にも曹沖は病気がちで体が弱いのに山鶴が狂い死ぬまで鏡を抱え続けられるはずがない。あえて遠慮の無い書き方をするならば(←高橋治風)山鶴より先に曹沖の方がくたばる可能性が高いと言う事である。

 とすると、この話から導き出される答えは・・・。

 仮説を三つ上げることにする。



―――仮説1.「コラ曹沖!鏡しまい忘れただろお前!!説」



 持ち続けるのが不可能となると、置いたか立てかけたとしか考えられん。

 カルさんの三国志逸話集コーナーでははっきり「置いた」と書いてある。

 とすると、おそらく山鶴を舞わせるのに成功して曹操に褒められた曹沖は、「さあ、身体に良くないから、そろそろ部屋に戻って休みなさい。」と曹操に優しい言葉を掛けられて、そのまま鏡を置き忘れていったものと思われる。

 んで、鏡が無い事に気付いた曹沖が慌てて取りに戻ったら、大広間では焼き鳥パーティが行われていたなんていうオチが付いたのだろう。

 よって、曹沖はうっかりさんという結論が導き出されるのであった・・・。

 最も信憑性が高そうな説である。 (仮説1〜完〜)





―――仮説2.「寄る年波には勝てんわい・・・説」



 要するに山鶴は実は非常に高齢だったと考える説である。

 曹沖はちょっと舞わせるつもりで見せたのに、あっさりくたばってしまったのだ。

 こう考える理由としては、普段から水面に映った自分の姿を姿を見て舞い慣れているはずなのに、なぜこの場だけ「狂ったように」舞ってしまったのか、ということである。

 なぜ「普通に」舞う事が出来なかったのか!?

 理由は簡単である。最初は「普通に」舞っていたのだ。だが、老体に鞭打って舞い続けたがために、きっと心筋梗塞やら何やらが発生して「狂ったようにもがき苦しみながら」舞い、力尽きたに違いない。

 曹沖は普段の山鶴の舞いを知らないもんだから、これが普段の舞いだと思い込み、やけにワイルドな舞いだなぁと思いながら鏡をずっと向けていたところ、山鶴が突然死したもんだからビックリして自分もつられてショック死しそうになったものと思われる。

 ここで大幅に寿命を縮めてしまったのが、のちに曹沖がわずか13だか14で寿命が切れた理由であると考えられる(ぉ。   (仮説2 〜完〜)





―――仮説3  「曹操:「ムシャクシャしてやった」説」



 曹沖はあっさり鏡を曹操に渡したか、自分で持って寝室に帰ったのが自然な考え方である。

 もちろんこの時点では山鶴は死んでいない。

 また曹沖が鏡を向けるのをやめたから舞いも止んでいるだろう。

 しかし、考えてみよう。

 これだけの居並ぶ家臣団の前で、いくら曹沖が神童とはいえ、幼い我が子に知恵比べで木っ端微塵に敗れたのだ。父親・曹操としては嬉しくも、君主・曹操としては面目丸つぶれである。

 以前の象の重さを測る逸話では、曹操自慢の家臣団が勇者にギガデインを喰らったスライムどものように曹沖の知恵に敗れ去ったが、そのときは可愛い我が子の素晴らしさを堪能したに過ぎないので曹操としても何ら気分が悪くなる事はない。

 だが、今回は自分自身がスライム側になってしまったのだから、悔しかったに違いない。

 しかしファインプレーをした可愛い我が子に八つ当たりするわけにも行かない以上、その怒りの矛先は事の発端である山鶴に向いたと考えるのが妥当である。

 悔しさと歯がゆさに支配された曹操は「ほーら、鏡だぞ〜、美しいものが映ってるぞ〜、オラオラ死ぬまで踊りやがれビビビビビ〜!!光線」を放ち続け山鶴を狂い死にするまで舞い続けさせてしまったのだ。

 つまり2時間ドラマ「宮廷・山鶴殺人事件」は最初の容疑者だった曹沖は間違いで、被害届を出した曹操こそが真犯人という結末が待っていたのだった!!  (仮説3 〜完〜)





 真面目に勉強しようと思って読んだ人、申し訳ございません。

 でも、この山鶴の逸話は本当にありますので。ええ。

 あと、曹操及び魏ファンの皆様。どうか笑って許してください。お願いします(汗)。





5/21 (金)



 死にました。パソコンが。

 前々から不具合は続出だったんですよ。

 3分ほっとくとフリーズするし(ゲーム中にウンコしに行けません)、
CD入れたままメディアプレーヤーかけるとフリーズするし、
字変換で最初に出た文字以外に変換すると強制終了するし、
辞書機能使うと強制終了するし、
「と」の文字を打ったあとに「あ」や「−」を打つと強制終了するし(例:「とある〜」「トータル」「ストーリー」「一安心」などがNG対象)、
ガガガガとか、カッチ、カッチとか変な音するし、
テンキー応答しないし、
矢印キーの左を押せばマイナスが表示されるし、
下を押せばリターンとミュートが同時に発生するし(以下略)



 まあ、いつ壊れてもおかしくなかったですな( ̄▽ ̄;)。


 起動ディスク使って何とか必死で重要データの退避にはある程度成功しましたが、ものすごく痛恨なのはメールが救い出せなかったことです。

 メールが消滅しておりました(泣)。

 なので、親しい人たちには、ひょっとしたらチャットなどで会った時に「あん時のファイルもう一度送ってv」などと厚顔無恥なお願いをするかもしれません(汗)。

 すみませんがよろしくお願いしますじゃ〜。





5/29(土)



 てなわけで新パソをお迎えしました。

 というか上の5月21日の日記も今日書いてるんですが(ぉ。

 初代パソの「タケル」くんがNEC製で結構丈夫で長持ち山本昌状態で頑張ってくれたこともあって、今回もNECバリュースターをゲン担いで買いました。

 今度は長持ちしてほしいなあ。

 なお、今回もパソ選びなどなど、いろいろな面でお世話になりまして、忙しい中ありがとうございました、必殺仕事人さん。





5/30(日)



 黒星山:

 「ふっふっふ、メイたん。」



 鳴隼:

 「何か用?」


 黒星山:

 「口の両端を指で引っ張ったまま『学級文庫』と言ってほしいっス。」



 鳴隼:

 「がっきゅううんこ。」


 黒星山:

 「うわーい!引っ掛かったっス、引っ掛かったっス!」



 鳴隼:

 「古い手だねぇ。」


 黒星山:

 「ふっふっふ。その古い手に引っ掛かったのはメイたんっスよ?」



 鳴隼:

 「別に『うんこ』って言わせたいなら、そんな回りくどいことしなくても気が済むまで言ってあげるよ。はい、うんこうんこうんこうんこ・・・」


 黒星山:

 「ぶっ!ストップストーップ!!!そんなつもりじゃないっス!まるでボクが妙なマニアみたいじゃないっスか!!
(汗)


 鳴隼:

 「異性相手にそんなの仕掛ける時点でそう受け取られても文句は言えないね。」


 黒星山:

 「ちーがーうーっスーっ!じゃ、じゃあ、こんなのはどうっスか!?『てぶくろ』を逆さに読んでほしいっス。」



 鳴隼:

 「ろくぶて。」


 黒星山:

 「ふっふっふ。『6打て』!またしても引っ掛かったっスね、メイたん。ボクの勝ちっス〜♪」



 鳴隼:

 「じゃ、ぶてば?」


 黒星山:

 「へ?」



 鳴隼:

 「ぶちたいんだろ?それとも蹴る?」


 黒星山:

 「い、いやいやいや!それはもちろん遊びであって本気じゃないっスよ!」



 鳴隼:

 「やれやれ、変質者の上にサディストかい。救いようがないねぇ。」


 黒星山:

 「うわーん!!メイたん、面白がってわざと引っ掛かってるっスねーっ
(泣)!!」




 

戻る