もんちっち劇場






12/18 (木)



 黒星山 :

 「ひいふう。さすがにだいぶ冷えてきたっスね〜。寒さが身にこたえるっス。」


 鳴隼:

 「その格好なら、そりゃそうだろうよ。」



 黒星山:

 「ひいふう。ん?」


 鳴隼:

 「・・・・・・。」



 黒星山:

 「おお!」


 鳴隼:

 「・・・・・・。」



 黒星山:

 「おおおお、メイたん!嬉しいっス〜!今付けてるマフラーって、以前ボクがプレゼントしたやつっスよね!?
(もんちっち劇場2003年3月14日の項参照)


 鳴隼:

 「・・・・・・そうだよ。」



 黒星山:

 「嬉しいっス!あの時売り飛ばすとか言ってたけど、大事にしてくれてたなんて、天にも昇る気持ちっス!!」


 鳴隼:

 「売りに行ったけど、あまりのヘボさに買値がつかなかっただけさ。」



 黒星山:

 「
煤i○□○;)ガーン!!」


 鳴隼:

 「そのまま捨てるのも勿体無いしね。」



 黒星山:

 「・・・・・・そうっスか・・・
(しょぼーん)


 鳴隼:

 「・・・。さて、あたしは帰るよ。別了。」



 黒星山:

 「うう・・・、ホントに冷たいっス、メイたん・・・。まるで液体窒素のようっス。やっぱりボクが一生懸命作ったあのマフラーも、メイたんにとってはただのボロ切れっスか・・・。
(泣)


 
とぼとぼ。


 黒星山:

 「しかし、帰るって、どこに帰るつもりなんだろーか・・・、たしかメイたんのアパートは藤次郎君が火事を起こして
(2003年9月13日の項参照)燃えてしまったはずっス・・・。」


 
ぴこーん。


 黒星山:

 「んん!?
おかしい!!なぜ、あのマフラーだけ無事だったっスか!?思い出すっス、火事の日のメイたんの言葉を!確かメイたんは・・・・・・。」





 
藤次郎:

 「べっ、別にお前の部屋
(燃えて困るようなものは)何もねーから良かったじゃねーかよ!大事なモンはその担いでる金庫に入ってんだろ!?」


 鳴隼:

 「そうだよ。
大事なものはみんなこの中にしまってた。」





 黒星山:

 「・・・・・・・・・!」



 ぱあああー(エンジェル軍団が紙ふぶきバラ撒いてラッパ吹きながら舞い降りるイメージ)


 黒星山:

 「うおーっ!メイたん!楽しみに待ってるっス!今度は手袋を作ってプレゼントするっスよーっ!!」






 ベータ:

 「さっきさー、ヘンなもの見たぞ。」


 明美:

 「ヘンなもの?」



 ベータ:

 「鳴隼がみっともないボロ切れを大事そうに首にまいて歩いてんの。すげえ嬉しそうな顔してさ。あんな顔した鳴隼見たことねーや。」




ヘンなもの




 明美:

 「・・・・・・・・・???なにそれ・・・・・・。あ、分かった!それきっと、ものすごい高級素材よ!ボロ切れじゃなくて!売るとスッゴイお金になるんだわ!」



 ベータ:

 「あーっ!な、なるほどーっ!!・・・・・・って、それ、おかしいぞ。売り物に顔をこすりつけるか?」


 明美:

 「あ、そ、そうか・・・
(汗)。うーん、じゃあねぇ・・・。分かった!きっと、どっかの金持ちあたりから友好の証に貰ったブツなのよ!ボロ切れってことは多分年代モノ!物凄い金ヅルが手に入ったから、嬉しそうにしてるわけ!」


 ベータ:

 「そっ、そうか!それなら納得がいく!ちくしょー、あのクソガキめ、自分ばっかりサクセスロード歩きやがって〜!」





 
数日後。


 クイーン:

 「貴様のそのマフラー、アラブの石油王に貰ったムハンマドのターバンや、イタリア貴族から騙し取ったルイ14世の股引やらを合成したものと聞いたが本当か?」



 鳴隼:

 「遂に脳がイカれたのかい。」






12/21 (日)



 突然、明美が初恋の話をして盛り上がろうとか言い出した。


 明美:

 「やっぱりねー、盛り上がるとしたらコレなわけよ!腹を割って話しあいましょー、ザ・初恋話!どんどんぱふぱふ!」



 美咲:

 「オレはまだだ。永遠に来ねーがな、んなモン。」


 明美:

 「・・・・・・・・・いきなり水差すわねぇ・・・。」


 ガングロン:

 「言い出しっぺから話すのが筋じゃんねー。」



 明美:

 「え、あたし?そーねぇ、あたしの初恋は、幼稚園の・・・とか言いたいところだけど、実は意外に遅かったのよ。中学の2年生の時かな。」



 ベータ:

 「お、意外。」



 明美:

 「あたしのすぐ上の先輩でねー、清水先輩って人がいたのよ。背がうーんと高くてねー、バスケ部のキャプテンやっててー。」



 美咲:

 「ああ、清水か・・・。」


 明美:

 「そうそう、清水先輩。美咲も知ってるでしょ!」



 美咲:

 「そりゃな。」


 明美:

 「ハンサムだったしねー、やっぱりモテモテなのよー。あたしも遠くから眺めてるばっかりだったんだけどねー。もう、何度もラブレター渡そうとか思ったんだけど、勇気が出なかったのよねー。」



 ベータ:

 「ラブレターも渡せないような純情な少女が、いまやこのザマですか。時の流れは残酷ですな。」



 琴姫 &  藤次郎

 「げらげら。」



 明美:

 「ど、どーゆー意味よ、失礼ねっ!あたしは今でも純情でしょっ!それはもう戦前の乙女のよーに!アイ アム ア 大和撫子!!」



 クイーン:

 「己を知らん愚か者がいるな。」



 明美:

 「ぬぁんですって〜っ!!」



 美咲:

 「おい、この殺伐とした空気何とかしろ。」


 ガングロン:

 「でー、その先輩とはどーなったわけー?」



 明美:

 「ああ、そうそう!そんなある日ねぇ、とんでもない事件が起こったのよっ!!」



 琴姫:

 「いちいち大げさに喋る奴じゃのう。」



 明美:

 「いやいやいやいや!ホントに大事件なんだってば!!その清水先輩がね、ある日
校舎の横にある大きな木に、素っ裸でボコボコにされてぶら下げられてたのよ!なんか、「天誅」って書いた紙が張られて!」


 ベータ:

 「いい!?なんでまた!?」



 明美:

 「あたしも分かんないのよーっ!その日を最後に先輩はどっかへ姿くらましちゃうし・・・。あたしの淡い初恋は、気がついたらとってもミステリーな香りに包まれてしまったのでした・・・。」



 琴姫:

 「むむむむ・・・。そ、それは悲惨な初恋じゃな。」



 明美:

 「ねー、美咲!アンタも覚えあるよね!あの事件!!」



 美咲:

 「もちろん。」


 藤次郎:

 「なんでぇ、ネタだと思ったのに実話だったのか。」



 美咲:

 「アレやったのオレだし。」


全員:

 「
煤i○□○;)!!!


 明美:

 
「ちょっ、ちょちょちょちょちょ・・・ちょっくら待ちぃや!?どう言う事やねん!!なしてそげな事しでかしとっと!?先輩あの日以来学校来なくならっしゃってござるがね!!」


 クイーン:

 「何弁だ。」



 美咲:

 「清水だろ?アイツ、片っ端から女子にとっかえひっかえ手ぇ出してたからな。捨てられたヤツらがたくさんオレに泣きついて仕返しして欲しいって言ってきやがったからボコボコにしてやったんだ。」


 明美:

 
「ひでえ!!煤i○□○;;;)


 美咲:

 「・・・でも、オレが関わったのはボコボコにしたとこまでだぞ。ハダカにして木にぶら下げたことは知らん。多分あいつらがやったんだろ。」


 ベータ:

 「お、女の恨みは恐ろしいなー・・・。
(汗)


 明美:

 
「どどどど、どーしてくれんのよーっ!あたしの初恋〜っ!!」


 クイーン:

 「おかげで弄ばれずに済んで良かったではないか。」



 明美:

 「あり・・・?あ、そうか。そういうことになるのか・・・。」



 ベータ:

 「そだな。むしろ、美咲がなんもせんかった方が、トラウマが残ったかも知れんぞ。うん。」



 美咲:

 「誰でもいーからボコボコにしたかった所に格好の獲物が飛び込んできただけなんだけどな。」


 藤次郎:

 「・・・おいおい。」



 琴姫:

 「ほっほっほ、そんな血なまぐさい話は置いといて、と。わらわは今初恋真っ盛りなのじゃ!ふふふ、今に景虎もわらわの魅力に気付いてメロメロになるであろう。」



 ベータ:

 「そうか、よく『初恋は失恋に終わりぬ』って言うから気を落とすなや。」



 クイーン:

 「フン。いつかは笑い話として語れる日も来るだろうよ。」



 藤次郎:

 「ま、自殺だけはすんなってこった。」



 琴姫:

 
「ななな、なにを無礼者めらが〜〜〜っ!!」


 ガングロン:

 「あたしの場合はねー、小学校の時ー?んー、でも本気で好きになった事はまだ無ェーじゃんねー。ま、男なんてはいて捨てるほどいるしぃ〜。」



 明美:

 「あんなに男連れといて、みんな遊びなんかい・・・・・・
(ーー;)。」


 ベータ:

 「番長、こいつボコボコにしてやってください。オレは手ごろな木とロープ見つけてきますんで。藤次郎、お前は紙に『天誅』って書いとけ。」



 美咲:

 「よし、分かった。」


 藤次郎:

 「まかしとけ。」



 ガングロン:

 「ちょっと、マジ!?その冗談笑えない!」



 琴姫:

 「物騒な相談をしとるのう・・・。」



 明美:

 「なんでテーマが初恋なのに、どんどんどんどんバイオレンスな空気が充満してくんのよ・・・
(汗)。ええーい、クイーンの初恋は?」


 ベータ:

 「あ、それ、オレも興味ある。想像しにくいだけに。」



 クイーン:

 「・・・・・・・私か・・・。私は・・・。」



 藤次郎:

 「おう。」



 クイーン:

 「・・・・・・食パンマンかな・・・。
(ぽっ)


 ・・・・・・・・・。


 ・・・・・・・・・。


 ・・・・・・・・・。


全員:

 「・・・・・・え?」




 ライバルはどきんちゃん(謎)。





12/22 (月)



 一応今回登場キャラの紹介しておくと、

 ヘレンはアメリカのスポーツカメラマン。今は亡き相撲コーナーを黒星山とともに司会をしていた。

 晃司はぱーげーの主要キャラ。美咲の幼なじみかつライバル。

 ニトロ君は、もんちっち劇場内でたまに発生する子供番組「おしえて!ニトロ君」のマスコット。



 ヘレン:

 「ハロー。みなさん、ようこそおいでやがりマシタ。」


 晃司:

 「う・・・、こ、これはどうも。
(汗)


 ニトロ君:

 「こんにちは。」



 管理者:

 「よう来たね。」



 
晃司:

 「・・・集められたのでやって来たものの・・・、とても関連のあるメンバーとは思えないな・・・。」



 ニトロ君:

 「ボクはお仕事
(おしえて!ニトロ君)以外で呼ばれたのは初めてだよー。」


 ヘレン:

 「HAHAHAHA!我々をかり出すとは、遂に管理者もネタ切れモードでごわす。」


 管理者:

 「
サイ、ダレ!(←バンチ風)

 えー、キミらを呼んだのはだな。・・・おそらく、いい加減出しておかんと、存在を忘れられる・・・というか、キミらの存在すら知らない人たちも多かろうと思って、もう一度お目見えさせておこうと、まあ、そういうわけだよ。」



 
晃司:

 「失礼な。オレは野球部の練習で忙しいから出番がないだけだ。」



 管理者:

 「美咲達は出てるぞ。」



 
晃司:

 「・・・オレは努力型だからな。天才の美咲を完膚なきまでに叩き潰すには美咲の何倍も練習をしないといけないのだ。」



 ヘレン:

 「そー言えば、ミーは2000年の12月13日から出番がありませんネー。これはどーゆーことですか、コラ。」


 晃司:

 「え・・・、アンタそんなに出てないのか・・・?オレですら、最終登場日は2002年8月29日なのに・・・。それにオレはパーフェクトゲームで出てるし・・・。」



 ニトロ君:

 「ボクは今年の3月26日だから、まだそんなに出番が無いわけじゃ・・・。」



 管理者:

 「ええねん。存在感が薄い、っつー要素も踏まえてんの。極論を言っちまえば、出番が少なくても
グレオバドラ(インパクト大)葉月このみ(あまりウチにはいないタイプ)ピカチョ先生(キャラクターが濃い)あたりは、記憶に残りやすいから救済する必要はないんじゃ。」


 ニトロ君:

 「救済って、なにかしてくれるの?」



 管理者:

 「うんにゃ、ただ、こーやって集めてダベらせるだけ。」



 
晃司:

 「なんて投げやりなんだ・・・・・・。」



 ヘレン:

 「んー、でも、確かに出番が少ないアスにとっては、こーゆーチャンスはありがたいやんけデース。どうでショー、ここは一つアス3人で、ユニットを組んでみぃへんけ?」


 晃司:

 「ユニットですか・・・。一体どういう・・・。」



 ヘレン:

 「日本のことわざに3人よればかしましいと言うのがありマース。力をあわせれば何でもできるのデース。」


 ニトロ君:

 「・・・・・・それって、三人寄れば文殊の知恵じゃぁ・・・。」



 
晃司:

 「もしくは三本の矢か。」



 ヘレン:

 「Oh!どうやら異論はナッシングだがや。というわけで、管理者さん。ひとつアスのユニット名を決めてくだサーイ。」


 ニトロ君:

 「え!?さ、賛同した覚えないのに・・・!」


 晃司:

 「ダメだ、この強引さには勝てん。」


 管理者:

 「そんなモン自分で考えろよ・・・。しゃーねーな・・・、『ロストドッグス』なんてどうだ。」


 ヘレン:

 「ワンダホー!ロストドッグス!カッチョええがや!アスに相応しいネーミングどすえ!!」


 ニトロ君:

 「ちょ、ちょっと!ヘレンさん!『負け犬ども』って意味だよ!」



 ヘレン:

 「What?」


 晃司:

 「アンタ、アメリカ人だろ!?アンタが一番分かれよ!!」



 ヘレン:

 「オーノー、あんまりJAPANでの生活が長いもので母国語をフォーゲットつつありマース。」


 管理者:

 「いくらなんでもそこまで忘れんだろ、フツー。」



 ヘレン:

 「そのかわり、JAPANの言葉いっぱいいっぱい覚えマシタ。
美人局とか、遊郭とか、三角木馬とか。ヨイデハナイカ、ヨイデハナイカ。」


 管理者 &  晃司

 「しゅう〜〜りょお〜〜〜っ!!終了終了ォ〜〜〜っっっ!!!」






12/29(月)



 今年最後のゆきんこ生存報告。



 ゆきんこ:

 「さて、今日はこの村で宿をとりまするか。」


 マタタビ:

 「そうですニャ。野宿はキツイ時期にニャってきましたし。」



 ゆきんこ:

 「もし。そこのお方。この付近に宿はございませぬか?」


村人A:
 「ああ、宿なら・・・
煤i○□○)!!」


 ゆきんこ:

 「いかがなされました?」


村人A:

 「あ、あわわわ・・・。きょ、きょきょきょ巨大なネコが・・・。」



 マタタビ:

 「ニャ?いやいや、恐れる事はござらん。確かに異世界の住人ゆえ、奇異に映るやもしれませぬが、決して怪しいものでは・・・」



村人A:

 「し、しかも喋ってるーっ!!
ひいいいい〜〜〜っ!!


 
ダッシュで逃げ出した。


 ゆきんこ:

 「あっ!お、お待ちを・・・!」


 マタタビ:

 「はニャー・・・。人間界では、拙者らネコ族は珍しいのでござるか?」



 ゆきんこ:

 「そうですな。たしかに、喋るネコというのは見たことがございません。」


 マタタビ:

 「阿雪殿があまり驚かニャかったから、てっきり大丈夫ニャものかと思っていましたが・・・。」



 ゆきんこ:

 「はっはっは。私は、怪奇現象はすでに慣れきっておりますゆえ。」


 マタタビ:

 「ん?人がたくさん・・・。」



村人A:
 
「あ、あああ、あいつらだっ!本当なんだって!ネコが喋るんだよ!」


村人B:

 「おっ、お前らかっ!魔女とその使い魔というのは!!」



 マタタビ:

 「ニャッ!?」



 ゆきんこ:

 「はて?」


 マタタビ:

 「あニャたがたは、ニャにか勘違いをしておられる。我々は単にこの町に宿を求めて立ち寄った旅の者でござる。」



村人C:
 
「ぎっ、ぎえーっ!ほ、本当に喋った!」


村人A:
 
「だろだろだろ!?オレの言ったとおりだろ!」


 マタタビ:

 「あ、しまった。ますますややこしく・・・。」



村人D:

 「魔女だっ!やっぱり魔女だ!」



村人E:

 「そう言われてみれば、へんてこりんな格好してるぞ!」



村人F:

 「殺せ!魔女狩りだ!」



村人G:

 「殺せ!殺せ!殺せ!」



全員:

 
「殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!」


 ゆきんこ:

 「はううう、何やら只ならぬ雰囲気ですぞ。」


 マタタビ:

 「どうやら悪い風習が残っている村のようでござるニャ・・・。」



 ゆきんこ:

 「いたしかたありませぬな・・・、マタタビ殿・・・。」


 マタタビ:

 「心得た、みね打ちで突破口を開くニャ。」



村人D:

 
「ぶち殺せーっ!!」


???:

 
「待たんか―――いっっっ!!」


 ゆきんこ:

 「おお!?」


 マタタビ:

 「フニャっ!」



村人A:

 「おお、クレイステネス様!」




 クレイステネス:

 「何の騒ぎや、これは。」



村人C:

 「魔女です!魔女と、その使い魔が、この村に災いをもたらしにきたのです!」



 マタタビ:

 「誤解ニャー!!」



 クレイステネス:

 「魔女?使い魔?」



村人F:

 「災いが起こる前に、ぶち殺します!クレイステネス様もご協力を!」



 クレイステネス:

 「ぷっ。あっはははは!」



村人達:

 「???」



 ゆきんこ:

 「はて。」


 クレイステネス:

 「あんたら、よう考えてみい。仮にこの二人が魔女と使い魔だったとして。どこの世に、使い魔に首輪つけられて歩いてる魔女がおんねん。」



村人D:

 「あ。」



魔女トハ対極ノ図



 クレイステネス:

 「それに、この服装を怪しんでんのか知らんけど、これは陣羽織ゆーて、日本のサムライの正装や。」



村人達:

 「さ、さむらい!?」



 ゆきんこ:

 「おお、日本をご存知でございますか!?」


 クレイステネス:

 「知ってるも何も、以前日本で暮らしてた時期もあるぐらいやで?」



村人B:

 「という事は、危険はないのですか・・・?」



 クレイステネス:

 「サムライいうんは、一般的に律儀で礼儀正しく、武士道のもとに道徳も優れた立派な人たちや。そんな人たちがお客として来てくれたのに、そんな出迎えの仕方はないやろ。」



村人F:

 「そ、そうでしたか。これは失礼を致しました。」



 ゆきんこ:

 「はっはっはっ。それは好意的に見ていただいた印象でございまして、中には主君を裏切ったり、将軍をいじめたり、農民から重税を搾り取ったり、悪徳商人と結託したりする不埒な輩もおりま・・・」


 マタタビ:

 「阿雪殿!せっかく話がまとまりかけているのだから、余計ニャことは言わニャい!」



 ゆきんこ:

 「はて?私はありのままの日本を知っていただこうと・・・」


 クレイステネス:

 「そ、それは、また今度でええから。」



 マタタビ:

 「我々、日本へ向かっているところでござるが、一晩の宿を求めてここへ立ち寄った次第にござる。」



村人B:

 「うーん、でもうちは見ての通り何も無い田舎だから、宿屋なんてないしなぁ。」



 ゆきんこ:

 「馬糞の香り漂う馬小屋でも構いませぬが。」


 マタタビ:

 「阿雪殿・・・、もっと他の表現はニャいのですか・・・
(−−;)。」


 クレイステネス:

 「ほんなら、ウチんトコおいで。馬小屋よりは居心地ええよ。」



 マタタビ:

 「おお、かたじけニャい。」



 ゆきんこ:

 「ご迷惑をおかけいたしまする。」





 マタタビ:

 「いやはや、助かりました。拙者はマタタビと申す者。こちらは松山雪之丞殿でございますニャ。」



 クレイステネス:

 「ウチは、ヘルピス=クレイステネスいうんや。職業は・・・科学者やな。」



 ゆきんこ:

 「ほほう。くれ・・・くれぱすれたす・・・」


 クレイステネス:

 「覚えにくかったらヘルピスでええよ。そっちが名前やし。」



 ゆきんこ:

 「心得ました。へるぺす殿でございますか。」


 クレイステネス:

 「そうそう、こないだ発生したコイヘルペスの・・・違ーうっ!
ヘルヘ・ル・・ス!」


 ゆきんこ:

 「やや、これは失礼をば、かるぴす殿。」


 クレイステネス:

 「それも違う〜!」



 マタタビ:

 「阿雪殿は、これが大真面目で間違えてるからタチが悪いニャ。」



 ゆきんこ:

 「科学者とは、どのような仕事をなさるので?」


 クレイステネス:

 「うーん、そうやねぇ。科学者いうてもピンからキリまであるさかいな。ま、ウチの場合、機械を扱ったり、発明したり・・・。そんなところかな。」



 マタタビ:

 「そういえば、先ほどの話では以前日本におられたとか。」



 クレイステネス:

 「うん。ホンマやよ?向こうに友達もおるし・・・。あ、見えてきた、あそこや、あそこ。」




 ゆきんこ:

 「おお・・・。これは・・・。」


 クレイステネス:

 「ここがウチの研究所や。遠慮せんと入ってや。」



 マタタビ:

 「このようニャ所に、こんニャ設備があるとは・・・。」



 クレイステネス:

 「ふふ。田舎の方が静かやし、落ち着いて研究に没頭できるんよ。」



 
ロボットが一体出迎えてきた。


ソフォクレス:

 「ヘルピス様、お帰りなさいませ。」



 マタタビ:

 「フニャっ!?」



 ゆきんこ:

 「はわわわ!き、奇怪な!て、鉄の塊が言語を!」


 クレイステネス:

 「そんなに怖がらんでも大丈夫や。このソフォクレスはウチの作った秘書ロボットなんよ。」



 マタタビ:

 「・・・す、すごいでござるニャ。生命を造り出してしまうとは・・・。」



 ゆきんこ:

 「なんと。生命を作り出したという事は、へるぴす殿は、この方の母君にあたるわけですな。」


 クレイステネス:

 「がくっ。ち、ちゃうねん・・・。生きてるように見えるかもしれんけど、そういうモンやなくて・・・。」



 ゆきんこ:

 「生きてはおらぬのでございますか?ということは、亡霊・・・。ふむ、では、ここは私めにお任せを。妖怪退治は剣豪の務めでございますれば・・・。」


 
じゃきーんっ!


 クレイステネス:

 
「逃げるんや、ソフォクレス―っ!!」


ソフォクレス:

 「はいーっ!」






 
―――1時間後。


 ゆきんこ:

 「申し訳ございませぬ。」


 クレイステネス:

 「寿命が縮んだわ・・・。」



 マタタビ:

 「ただでもご厄介にニャるというのに、この始末、拙者からも重ねてお詫びいたしまするニャ。」



 クレイステネス:

 「ううん、気にせんといて。誰かて得体のしれんモンは警戒するやろうし。あはは・・・。
(汗)


 ゆきんこ:

 「なんとお優しいお言葉。感激でございまする。」


 クレイステネス:

 「ところで・・・。」



 マタタビ:

 「ニャ?」



 クレイステネス:

 「アンタ、暑ない?着ぐるみ脱いだ方がええんちゃう?」



 マタタビ:

 「ニャっ?いや、拙者は・・・。」



 ゆきんこ:

 「なんと!またたび殿は、実は中に人が隠れていたのでございますか!?」


 マタタビ:

 「阿雪殿まで何を言い出すニャー!これは、地でござる。」



 クレイステネス:

 「またまたー。そんな恥ずかしがらんでもええやないのー。」



 マタタビ:

 「はニャっ!よ、よすでござる!」



 
ぐにゃっ。


 クレイステネス:

 「・・・・・・・・・。」



 マタタビ:

 「・・・・・・・・・。」



 クレイステネス:

 「・・・・・・・・・本物や・・・。ど、どーゆーこと・・・?
(汗)


 マタタビ:

 「拙者、この世界の出身ではござらん。異世界の住人でござる。ふとした縁で、人間界にやって参ったのでござる。」



 クレイステネス:

 「異世界?」



 マタタビ:

 「そうですニャ。拙者の生まれ故郷はネコ族の部落で、ネコ族は名の通りネコが進化した人間ニャのです。」



 クレイステネス:

 「へぇ〜
(キラキラ)。」


 ゆきんこ:

 「む?へるぴす殿の目つきが変わったような・・・」


 マタタビ:

 「まあ、にわかには信じられぬ話かとは思いますが・・・。」



 クレイステネス:

 「いやいやいやいや、ウチは信じるで!そうかぁ、異世界かぁ・・・ふふふ・・・。夢があってええなぁ。ふっふっふっ・・・。」



 マタタビ:

 「?」



 クレイステネス:

 「ううう、なんかウチの科学者魂に火がついてきたで・・・。ちょっと、
解剖してみたいんやけど・・・。うふふふ。(キラキラ)


 マタタビ:

 
「ニャ――――ッッッっ!!??」


 クレイステネス:

 「ええやろ?減るモンやなし。」
(←メス装備)


 マタタビ:

 「
煤i○□○;;;)!!じょじょじょ、冗談じゃニャい!!」


 
だっ!!


 クレイステネス:

 「あーん、逃げんといてぇ!痛くせぇへんからぁ!!」



 マタタビ:

 「ニャーっ!お、お断りニャーっ!!」



 
どどどどどどどど!!


 ゆきんこ:

 「ずず・・・。ふむ、これは・・・。変わったお茶でございまするなぁ。」
(←コーヒー)


 
クレイステネスはお約束どおりマッドサイエンティストだった。





12/30 (火)



 久しぶりに、シェスタさんと必殺仕事人さんと3人揃った昨日は、ひたすらギルティギアイグぜクスをやっていた(笑)。

 シェスタさんはテスタメント使いになると言って彼を中心にキャラ選択。

 必殺仕事人さんは紗夢使いを目指して彼女を使用した。

 どうやらワシら3人の実力は大体同等のようで(笑)、一進一退、なかなか楽しめますた。

 テスタメントはほとんど使ったことがなかったので、どんな動きをするのかさえよく分かっていなかったのだが、うまく使うと非常に強いキャラっぽいことが分かった。



 うーん、なんといいますか、その昨日の内容としては、ニックネーム大会というような側面が。やたらとキャラの間であだ名が定着してしまったという。

 なんか木が生えてくるような技があって、それになぜかシェスタさんはやたらとこだわっていた。よって、シェスタさんの使うテスタメントに付けられたあだ名は『植木職人』。

 他にもちょこちょこ異名をつけたキャラクターがおります(笑)。

 必殺仕事人さんの使う紗夢は、なぜか異様に紗夢ステージだと無敵級に強かったので、人呼んで『ホームの鬼』。

 また、ワシの使うファウストはなぜかメチャクチャ必殺仕事人さんの紗夢に相性が良かったため『紗夢ハンター』と呼ばれ、ブリジットはやはり、ロジャーの印象があまりに強すぎて、そのまんま『熊』と呼ばれ出した。

 そして、終盤ワシは梅喧ねーさんを使い出す。

 梅喧で、いけるところまで行ってみよう、と思って負けるまで梅喧を使い出したら、なぜかそこから連勝スタート。しかも、全ての戦いが紙一重の勝利。

 とにかく瀕死状態まで追い込まれるのに、あるいは、圧倒的にボロ負けペースで試合が進むのに、なぜか最後は根性というか、梅喧の大和魂で逆転勝ちもしくは逃げ切ってしまったのだった。

 いや、ホンマなんですよ。なぜか死にかけると異様に強くなる。神がかり的なものがあってん。

 そんな彼女に付けられたあだ名は『ミス・接戦』。うーん、カッコいい。梅喧っぽい。生死の狭間を楽しんでるね。プレイヤーとしては「うあー、やられる!やべえ、今度こそ梅喧ねーさん殺られる!」って青くなってプレーしてたんだが。
 

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