もんちっち劇場




7/3(水)

 うちの棚の隅っこに、おそらく5年ちょい前のものとおぼしきエバミルクの缶詰が発見された。

 いくら缶詰とはいえ、これほど古い物となると非常に不気味な存在である。

 こともあろうに親父が「まだ使えるかもしれん、開けてみろ」と、その時点で一番聞きたくなかった言葉を発してしまったので、缶詰の端に切れ目を入れて、中身のエバミルクを少し出して、ニオイをかいでみる事にした。

 ・・・ところが、エバミルクが出てこないのである。

 出てこないのである。

 出てこないのである(TーT;)。

 絶望的な気持ちになってきた。

 このまま闇に葬ってしまえばいいのに、中身が気になってしまうのが人間の悲しいサガである。

 意を決して缶詰の蓋を全部開けてみる事に大決定してしまった。

 そして数秒後、我々は開けてはいけないパンドラの箱を開けてしまった事を後悔するのだった。





 うげぇ!7〜8割方チーズ化してやがる!!

 排水溝に流したんでは、ニオイが残ってたまらんので、家の外の下水管に直接捨てたのだった。





7/4(木)

美咲:
 「ケンシンも朝倉も良く頑張った。ホントーに良く頑張った。連敗を止めようという気迫がビリビリ伝わってくるいい試合だった。」

ゆきんこ:
 「左様でございますな。北陸の武将の意地でございました。」


美咲:
 「???川上は徳島、朝倉は岐阜出身だぞ?」

ゆきんこ:
 「はて?」


美咲:
 「お前オレの話分かったふりしてるだけで全然聞いてねーだろ。どうせ、「信長の野望」かなんかの話だと思ってるだろ。」

ゆきんこ:
 「いえ、「斬」の話かと。」


美咲:
 「やかましい。」

鳴隼:
 「劇終。」


美咲:
 「ああ?」

鳴隼:
 「リナレスが来る前に、中日の今シーズンは終わったねぇ。」


美咲:
 「うっせーな。まだ半分だから分かんねーだろ。」

鳴隼:
 「でも、首位巨人とのゲーム差が・・・、あいやあ、物凄い数字アル。」


美咲:
 「黙れゴマ粒。大体よく考えたら、お前も中日ファンだっただろが!去年の8月22日の日記を忘れたとは言わさんぞ。」

鳴隼:
 「忘れた。」


美咲:
 「このガキャ・・・」

ゆきんこ:
 「抑えて抑えて(汗)。でも、確かにそうですな。今日だって、二岡選手のほうむらんの時に、魔法の箱(テレビ)を蹴飛ばしていたではございませぬか。」


鳴隼:
 「うん。」


美咲:
 「ほらみろ。だったら何でそーゆーネガティブ発言ばっかりするんだ。」

鳴隼:
 「あたしはね、他人に不快な思いさせるためなら何だってするんだよ。」


美咲:
 「く・・・腐ってやがる。」

ゆきんこ:
 「何があなたをそうまでさせるのですか( ̄□ ̄;)。」






7/7(日)

とるこいし:
 「やい、くそババア。」

ゆきんこ:
 「はい。なんですか?」


とるこいし:
 「今日は七夕とかいう日だそうだな。七夕って何だ。」

ゆきんこ:
 「それはですね・・・」


頭長スライム:
 「ちょーっと待ったーっ!!そいつはオレが説明しよう。」


ゆきんこ:
 「はあ。」


頭長スライム:
 「七夕伝説の由来。昔々織女という天女がおったそうな。」


とるこいし:
 「ふむふむ。」

頭長スライム:
 「そいつは機織の達人だったんだが、別にそんなことはどうでもいい。」


ゆきんこ:
 「え・・・?」


頭長スライム:
 「織女はある日、牽牛というストーカーに狙われた。」


ゆきんこ:
 「煤i ̄□ ̄;)」


頭長スライム:
 「何かと毎日嫌がらせをしてくるもんで腹を立てた織女は、力任せに堤防を破壊して、自分の家と牽牛の家との間に広大な河を作り出した。それが天の川だ。」


とるこいし:
 「すげーな、織女(・・;)。」

頭長スライム:
 「だが牽牛も並みのストーカーではなかった。奴はあろうことか、その河を泳いで渡る事を決意した。」


ゆきんこ:
 「(なんだかここまで来ると、かえって続きが楽しみになってきましたな。)」


頭長スライム:
 「そして、牽牛は特訓に特訓を重ね河を泳ぐ能力を身につけた。」


とるこいし:
 「なんちゅー執念だ!!」

頭長スライム:
 「そして牽牛は織女の夜這い決行日を7月7日に決めた。ラッキーセブンの月のラッキーセブンの日という縁起を担いでの必勝態勢ってわけだ。」


とるこいし:
 「なるほど、それが毎年の今日か。」

頭長スライム:
 「だが、みすみす牽牛ごときに夜這いを許す織女ではない。いち早く配下の密偵に牽牛の動きを探らせていた。そして、天の川の対岸に陣取り、川岸に上がろうとする牽牛を濁流に蹴落とすべく決死の抵抗戦を繰り広げるのだった。」


とるこいし:
 「おおっ、それは世紀の対決だな。」

頭長スライム:
 「そして、お互いが必勝を祈願した願文を笹に吊るしたことのが慣わしになって、みんな短冊を吊るすのだ。」

とるこいし:
 「そうだったのか〜!おもしれえ日だな!!」

頭長スライム:
 「よって、七夕というのは、牽牛と織女による、天の川の合戦を描いた一大軍記物語なのだ。」


ゆきんこ:
 「違います(−−;)。」


とるこいし:
 「なに?違うのか?」

ゆきんこ:
 「七夕伝説というのは、機織の達人だった織女が牽牛との新婚生活に堕落してしまい、機を織るのをやめてしまったため人々は困り、そのため天帝が戒めとして二人を天の川の対岸に住まわせたのです。」


とるこいし:
 「ほー?」

ゆきんこ:
 「その後二人は一生懸命働いたので、天帝がずっと会えないのは気の毒だという事で、7月7日だけ、織女が対岸に舟で渡ることを許したという話です。」


とるこいし:
 「ふーん。」

ゆきんこ:
 「お分かりいただけましたか?」


とるこいし:
 「頭長スライムの説の方が面白い。」

頭長スライム:
 「ぐへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ。そうだろう、そうだろう。」


ゆきんこ:
 「いや、面白い面白くないの問題では・・・(−−;)。」






7/9(水)

 ついに中日ドラゴンズのケンシン公こと川上憲伸の不敗神話が途絶えてしまった。

 しかし、これまで全く負けなかったところが、如何にも謙信公と同じ名前だけのことはあると感心しましたな。

 まあ、頑張ったのに打線援護がなくて勝利投手になれないところまで、なんとなく謙信公を彷彿とさせますが(^^;)。



 謙信公といえば、月刊ジャンプ連載の「ギャグ漫画日和」というマンガで歴史ギャグ絵巻というシリーズがあります。

 これは、歴史の人物をネタにしてギャグを描いてるもので、今までにペリー、聖徳太子、松尾芭蕉、コロンブス、ニュートン、ライト兄弟、千利休、大石内蔵助、ルノワール、セザンヌ、宮本武蔵、佐々木小次郎、ガリレオ=ガリレイなどなど、いろんなキャラが登場してきてまして、いつか上杉謙信も武田信玄とセットで出るだろうと期待していたら、遂に今回登場しました。

 わずか2ページでしたが、笑えました。あと、謙信美形だったし。このマンガの美形は意地の悪い性格のとか陰湿なのが多い中で、性格の悪い感じがなかったのが良かった(笑)。

 そういえば、この作者さん、デビュー作の読みきりで、劉備を主役にした赤壁の合戦のマンガを描いてましたが、これも面白かったなぁ。

 劉備は孔明に騙されて全身黒タイツを着せられるわ、関羽は仕事サボってスキューバーダイビングしに行くわ、孔明はやっぱり仕事サボってピクニックに行くわ、曹操は火星人だわ、孫権は金星人だわ、周瑜はUFOにさらわれて改造されるわ。

 無茶苦茶だけど面白かったのねん。





7/18(木)

 「千と千尋の神隠し」のDVD、明日発売という事だったけど、なぜかすでに今日発売されていたので早速買ってきた。

 映画館で観てないので、実質これがはじめてこの作品を見ることになる。

 いやー、良かった。

 実に良かった。

 なんというか、表現はむずかしいんだけども、とにかく観終わったあとの、爽快感・・・ちがうな、とにかく不思議な、でもとても心地よい感覚。これは一度観ないと分からないかも。

 なんというか、吹き上がる感情とかそういう類じゃないんだけど、どことなく静かに、それでいてほんのりほんのりと、すがすがしさのようなものが心の中に染み渡っていくような感じがワシにはありました。んで、それがなかなか長い事持続するわけで。

 だから、何度も何度も見たがる人が多いのかも。明石屋さんまさんに至っては、宣伝で「毎日毎日観れる!!」ってはしゃいでますけど(笑)。というか、なんでこの人は自分の番組とかで、これほど何かに取り付かれたように「千と千尋の神隠し」をネタにしたり宣伝したりして愛してやまないのか、と疑問に思ってたけど、今ならさんまさんの気持ちが分かる気がする。

 きっと、一度観てとても満たされた気分になったに違いない。自分の中だけに秘めておくには勿体無いような、そんな気分が千尋ネタに走らせる原動力になってるんだろーなーと思った。

 アニメにもかかわらず、千尋が一生懸命頑張って働いてるのとか、勇気を振り絞ろうとしてるシーンで心の中で千尋に声援を送っている自分に気付いたのねん。他のジブリ作品に比べ、主人公・千尋は明らかに派手さが無い、けど、それだからこそ、余計にその一生懸命な姿は他の作品の主人公に無い人の心を打つ魅力があると思った。

 千尋が泣きながらおにぎり食べるシーンでは思わずこっちももらい泣きしたし。

 ジブリ作品の中で、ここまで魅力を感じた主人公・脇役・物語はワシにとってははじめてナリ。買ってよかったと思った。

 あ、あと主題歌もいいなぁ。心が洗われるよう。何か寂しいんだけど、それなのに何故か力を与えられるような歌。

 こりゃ賞を取るわな。





7/20(土)

 いやー、今日はとみに暑いねぇー(あずまんが大王木村先生調で)。

 埼玉では37・5度を記録したとか。人肌より熱いやん!!



 無題

妻:
 「ああ、もう暑い。私はこんな熱い台所でご飯作ってるのに、あなたばっかり冷房の効いた居間でテレビ見て。」

夫:
 「それもそうだね。自分は涼しい所にいて、きみにばかり熱い思いさせて悪かった。」

妻:
 「そうよ。こんな日はご飯作るのも大変なんだから。」

夫:
 「そうだね。キミばかり苦労かけたら不公平だからね。(テレビを消して立ち上がる)」

妻:
 「(うふふ、言ってみるもんだわ。これできっと今日は外食よ。やったわ。)」

夫:
 「キミだけ熱い台所にいたら気の毒だから、今日は
オレも一緒にご飯を作るよ!

妻:
 「(ぎゃああああああっ!!(´д`;))

 ただでも熱かった台所が、さらに人口密度が増えて地獄の一丁目と化した。

 完成した料理はこげてたが、一緒に幸せの味もしました。ちゃんちゃん。謎終。

 夫と妻の部分には、好きなカップリングを当てはめて状況を想像して遊べ(更謎)。





7/21(日)

夫:
 「3000円の上着ぐらい大目にみろよ♪」

妻:
 「開き直るその態度が気に入らないのよ♪」

夫:
 「3000円の上着ぐらい大目にみてよ♪」

妻:
 「両手をついて謝ったって許してあげない♪」



ゆきんこ:
 「ははあ。外で働いてお金を稼いでいる亭主が自分の小遣いで3000円の上着を買うことさえ妻の許可なしでは許されない事を歌っている歌ですか。」

美咲:
 「あのな・・・。」


ゆきんこ:
 「鬼妻ですなぁ。頑張ってる亭主に上着ぐらい好きに買わせてやれば良うございましょうに。」

美咲:
 「3000円の上着じゃねー。3年目の浮気だ。」


ゆきんこ:
 「もちろん存じておりまする。冗談でございまする。」

美咲:
 「なんだ、ネタか。」


ゆきんこ:
 「私が何も知らないとでも思っているのね〜♪」

美咲:
 「当然じゃねーか。」


ゆきんこ:
 「そこで肯定いたしますか・・・。それも当然と・・・。( ̄□ ̄;)」


 夫と妻の部分には、嫌いなカップリングを当てはめて状況を想像して遊べ(更謎)。





7/25(木)

 おお、フラッシュ奇面組がすでに発売されていたのか。

 1巻を早速買ってきたっス。昔の雰囲気そのまんまでワシとしては嬉しい。

 やはり気になるのは天野邪子の出番なわけぢゃが、3年奇面組からハイスクール奇面組になってからというもの、御女組をはじめとした、ライバルグループは一斉に出番が激減してしまったのが、とても残念だったので、今回のフラッシュ奇面組では、たとえ高校に進学しても腕組・番組・色男組、そして何よりも御女組の出番がキープされ続ける事を強く願うものであります(謎)。





7/27(土)

 戦国武将占いというのをやってみた。

 まあ、あくまでも遊びなので、どんな結果が出ても特にどうというわけではないんだけどね。

 結果は「北条氏康」と診断されたのぢゃよ。うむ!なかなか・・・どころかメチャクチャ嬉しいやないですか。

 もちろん「上杉謙信」になるのが一番希望だったけど、さすがに謙信公のように生きるのは憧れであって無理があるかなと思ってたので諦めてたものの、北条氏康ならかなりいい結果だと思いまする。

 というか、北条氏康も名君中の名君だし、ワシも好きだしね。

 いやー、そうかぁ。オレは氏康かぁ。はっはっはっは・・・殺気!?

ゆきんこ:
 「ついに見つけましたぞ北条氏康殿。我が一族の仇。そこになおりなされ。(じゃきーん:☆☆)」


 おいコラ、ちょっと待て・・・これはあくまでも占いげごぁ!?(斬首)





7/30(火)

 悲しいお知らせでございまする(TT)。

 まあ、物事というのは何事も始まりがあれば終わりがあるのは当然なのでありますが、ついに来てほしくなかった日が来てしまいました、ちょほー(泣)。

 はい、大好きな大好きな「サムライガール21」の最終回なんですよぅ。

 見方を変えるなら、無事エンディングにこぎつけたと喜ぶべきなのかもしれませんが、もっともっと読みたかった作品なので、やっぱり寂しい悲しい思いのほうが大きいです。

 特にワシとしてはこのマンガには思い入れが強く、作品の内容が楽しくスカッと爽快であることだけでなく、いろいろとパワーをもらった掛け替えの無い作品でもありまして。それについては、何度かここでハシャぎまくってきましたが(^^;)。んで極めつけとばかりに主人公が魅力的だったので、それはもう毎回毎回とても楽しみだったのです。

 うーん、残念。でもでも、寂しいですけどもサムライ魂は我々の中に永遠に不滅っス。

 桜小路むつみ先生、金井たつお先生、素晴らしい作品で楽しませて頂いて、どうもありがとうございました!そして、おつかれさまでした。また、次回作も期待してます。

 早く4巻以降出ないかな。

 それにしても、最終話・・・もし真琴が、松明ではなく文明の利器(懐中電灯)を使用していれば・・・(^^;)。まあ、ともあれ元の鞘に収まったということでいいのかな(謎)。


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